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いきができない

あきらめることはかんたんだ。

***

最初にそうなってしまったのは、たしか私が高校の受験先をどうするかで悩んでいた時期だった。
うちは母子家庭ということもありあまり裕福ではなく、昼間高校に通うような余裕はなくて夜間か
通信制ならうちの家計でも大丈夫そうだと、私は考えていたのだが。三社面談で母さんが『将来のこ
とを考えると普通の高校に進むべきだ』と言い出したのだ。
そんなの無理だと、うちの家計だと学費が払えないし、奨学金もいつかは払わないといけないんだ
からと説得したが母さんは頑として聞いてくれなかった。
今でさえ家族三人の生活費を稼ぐのに、休みなく働いてるというのに。この上高校に通うための学
費まで稼ぐとなったら、母さんは倒れてしまうんじゃないだろうか。だが――そうする理由は分かっ
ていた。
先生は母さんの心意気に打たれ、同意し、私に高校へいくように強く迫ってきた。受験の成績がよ
ければ特待生として学費が免除されるところを教えてくれた。
最終的に、母さんも先生も私の意志に任せるといってくれた。
私の意志――、
私としては一刻もはやくうちから出て行きたかった。
自立して一人暮らししたかった。
誰にも縛られず、なんの負い目も感じず、友達を家に呼べるような環境に行きたかった。
余計なことで悩みたくない。
――私の意志、私の考えに重い蓋をして、私の行動を妨げてくる存在がうちにはいる。

こんこん。
扉を二度ほど叩く。返事はない。
「……」
こんこん。
再度扉を叩いた。
すると扉になにかが投げつけられ、ひどい音がした。
しかし、いつものことだったので動じることもなかった。
「……兄さん、私、茜だよ。ちょっと話があるんだけど」
すると、扉の向こうから声が返ってきた。
「なんだ茜か、どうした?」
「ちょっと話があるの、部屋、いれてくれない」
「……」
兄さんはしばらく考えたのち「いいぞ」と応え、鍵を開けてくれた。
扉を開くときつい臭いがした。汗の臭い+カビの臭い+食事の食べかすの臭い+それにあちこちに
転がるティッシュから放たれる臭い=酷い悪臭。思わず顔をしかめてしまうほどの。
「どうしたんだ、茜」
兄さんは机に向かったまま、こちらを振り返ってくれない。パソコンでなにかやっているようだが、
よく分からなかった。カチカチとクリックが繰り返されている。
パートにいっている母さんが帰ってくるにはまだ当分時間はあったけれど、念のため扉は閉めた。
母さんは私が兄さんの部屋にはいることをよく思ってない、私も兄さんみたいになられたら困るから
だろう。兄さんの部屋にはいると、母さんは理由をつけて私を叱りつける。
マンガの本/フィギュア/おもちゃ/食器――さまざまなものが散らばっている兄の部屋、私はそ
れらを踏み壊さないように、兄の聖域に取り込まれないように、扉の前から話しかけた。
「相談、あるんだけど」
「……相談?」
そういってようやく私のほうを振り返った。
兄さんはなにも履いておらず、その上片方の手はその醜悪な一物を握りこんでいた。
私の視線に気づいたのか、兄さんは引きつったような笑みを浮かべた。
「ああ、悪いな。オナニーの最中だったんだ。でも話くらいなら聞いてやれるよ」
これが兄さんの数少ない楽しみだった。
兄さんに逆らわないし説教もしない私に、自分が自慰しているところを見せ付けたり、私が洗濯籠
に放り込んだ下着を盗んだり、私の鞄の中に精液を撒き散らしたりして自らの性欲を吐き出す。
それでも直接手を出してこないのは、兄さんが引きこもった理由が女性関係にあるからなんだろう。

兄さんは中学校時代からいじめにあっていたのだが、高校生になるといじめられなくなって、私か
らみたら青春を謳歌しているようにみえた。
だがある日帰ってきた兄さんは、いきなり部屋に閉じこもってしまい。以来、学校へ行かず、部屋
から出てこなくなってしまった。
後で聞かされた話によると、兄さんが好きな女の子に告白してオーケーされたそうなのだが、その
子と教室でセックスしようとしたらクラスメイトたちが現われ、どっきりだったといわれ、笑いもの
にされた。というのが兄さんが引きこもりになったきっかけだった。
――それは私が受験先を悩んでいる理由を作った原因でもある。
「兄さん、私ね、今年高校受験するんだけどさ。その志望校で悩んでてね」
「うん?」
兄さんの荒い息遣いが室温をあげているような気がした。
「私さ、バイトしたいから夜間の学校に行こうと思ってるんだけどさ、母さんが許してくれなくて」
「バイト?」
兄さんの手が一瞬止まった。
「なんでバイトするんだ。小遣い欲しいのか、それとも家の金稼ぐ気か。バイトなんてしなくてもあ
のババアが稼いでくれるだろ、それに父さんの保険金だってまだ残ってるんだから、お前はそんなこ
と気にするなよ」
「お小遣いほしいってのもあるけど、それになんていうか、自分で自由にできるお金欲しいって思っ
て」
「だめだめ、高校生がアルバイトなんて、おまえ、危険だよ。危ないだろ。どんな目にあわされるか
わかんないし」
そういって兄さんは反対した。
「じゃ、兄さんも私が昼間、普通の高校に通うべきだって思ってるの?」
「それがいい」
兄さんは深く頷いた。
「高校生活、青春なんて一度しか味わえないんだ。そういうのは経験しておいたほうがおまえのため
だ」
自身は高校生活で挫折して引きこもってるくせに、よくいう。
「……本当に、そう思う?」
私としても、本当だったらそれが一番だった。
普通の高校生として勉強に遊びに恋にと、青春を謳歌してみたい。今の友達と一緒の高校を受験し
たい。
だけど、
「ああ、勿論だ」
やはりそうできない理由がある。
――兄さんだ。
兄さんが家に引きこもっていて、なにもしないでお金をただただ浪費していくせいで、うちの家計
は逼迫していく、追い詰められていく。金銭的にも、精神的にも。母さんは今働けてるからいいけど
、もう若くない、いつまで無理が続けられるかも分からない。それに五年前に死んだお父さんの保険
金だって、そう多くはない。いつまでも母さんは兄さんのことを養えない。
将来的なことを考えれば、兄さんと母さんを養うために、私がいい就職先をみつける必要性がある
のかもしれない。
だが、私は兄さんのことを養いたくなんてない。
私はこの家から出て行きたかった。
ヒステリックな母親、ひきこもりの兄。暗く陰鬱な家。
一日でも早く家から出るためには、バイトしてお金を稼ぐ必要があった。そう、私が夜間の学校に
行きたいといっているのはそういった理由からだった。
お金をためて一人暮らししたい、その時に余計な負担を負いたくないから奨学金もらってまで高校
に行きたくない。
おそらくは母さんはそうした私の考えを読み取っているのだろう、だから私が家から出て行くのを
防ぐため、私に母さんを見捨てられない負い目を背負わせるため、普通の高校にいけといっているの
だろう。一緒に兄さんの面倒を見続けろと、私にいっているのだ。
「それなら……」
こちらにも考えがある。
「兄さんにお願いしたいことがあるの」
「……なんだよ」
私は兄さんの目を強く睨みつけ、いった。
「もう引きこもるのはよして、家から出てアルバイトでもいいから働いてよ。兄さんがそうしてくれ
るなら、私だって普通の高校に通うよ。兄さんが働いてさえくれるなら」
突然の言葉に、兄さんはぽかんと口を開けた。

「母さんだってもう若くないんだよ、いつまでも兄さんの面倒なんか見てられないし、私だって兄さ
んのためになんか働きたくない。だからさ、兄さん働いてよ、お金稼いでよ」
兄さんは首を横に振り、乾いた笑い声をあげた。
「な、おい、どうしたんだ、ババアみたいなこといって。落ち着けよ、茜」
兄さんは立ち上がると、私のほうへと近づいてきた。
私はいつでも逃げられるようにドアノブをしっかりと掴み、更にいった。
「パソコンばっかやってるけど、知ってる? パソコンいじるのにも電気代とかプロパイダー料金と
かかかるんだよ、ただじゃないんだよ。それに母さんのカードで買い物してるけど、あれだってただ
じゃないんだよ。毎月カード会社からいくら請求されてるのか知らないわけじゃないよね」
「お、おい、やめろ」
どんどんと言葉があふれ出てきた、今まで我慢して兄さんにいえなかったことが、全部吐き出すこ
とができる気がした。
だから、つい――
「私は兄さんのこと、飼いたくないんだよ」
――いってしまった。
「…………え」
「今の兄さんなんて飼われてるだけだよ。ただひたすら一日中家にいて、ずっとパソコンいじってる
だけで勉強もしないで、お金だって稼いでるわけじゃない」
「そ、それは今勉強してんだよ」
「なにを? ああ、FXとかそういうのの勉強してるんだっけ? でも、あれって初期投資にもお金
かかるんだよね、そのお金ってどこから出す気なの、まさかお父さんの保険金じゃないよね。兄さん
知らないかもしれないけど、もう保険金なんて殆どないよ。兄さんの無駄遣いのせいで!」
私の言葉に兄さんは沈黙してしまった。どうやら結構ダメージがあるらしい、この調子で言い続け
たら、もしかしたら兄さん更正してくれるかもしれない。
そう思った瞬間だった。
「……ちがう」
「大体兄さんは――え?」
「ちがうちがうちがうちがうちがうちがう、ちがうッ」
兄さんはいきなり叫ぶと、こっちに向かって突進してきた。
「へ、ちょっとなにす、きゃっ」
突然のことによけられず、兄さんの体当たりをまともに食らい、扉に叩きつけられてしまった。
ドアノブを回した状態で掴んでいたせいで、私と兄さんはもつれ合うように廊下に飛び出してしま
った。
私は背中を地面にぶつけ仰向きで倒れこんだ。
「おまえ、ちがう」
その私の上に兄さんが覆いかぶさってきた。
兄さんは血走った目で私のことを睨みつけながら、うわごとのように何かつぶやき続け、そして拳
を振り下ろした。
「――うぐっ」
眉間に拳がぶつけられ、めまいがした。
「なにするの、兄さん。やめて」
私の言葉は、しかし、兄さんには届いていなかったようだ。
「ちがう、おまえ、あかねじゃない。あかねがそんなこというはずない」
そう言いながら兄さんは私のことを殴りつけてくる。
私は腕で顔を守りながら、兄さんが落ち着いてくれるのを待つことにした。
そうして数分もの間、兄さんは私のことを殴り続けた。腕や身体が燃えるように痛みを発していて、
どこが痛いのかよく分からなくなってきていた。
「こんなのうそだ、ゆめだ」
兄さんはずっとうわごとの様に呟き続けている。
「そうだ夢、ゆめなら、ゆめだっていうなら」
そういうと兄さんは私の制服のスカートを捲り上げた。
「え、ちょっと、兄さんっ!?」
「きれいだな茜は」
兄さんは閉じようとする私の両足を強引に広げると、陰茎を押し当ててきた。
「ひっ」
パンツ越しに感じる不快な感触、熱く、ぬめっとしている、兄さんのそれはまがましいものに感じ
た。
「やめて、兄さん」
「かわいいなあ、あかねは」
パンツを少しだけずらして陰部を露出させると、そのまま陰茎を押し込んできた。

「ひぐっ、ぅぅぅ……や、ぁ……」
身体が引き裂かれていくような感覚がした。股を裂かれて、そのまま半分に引き裂かれしまうんじ
ゃないかとすら思った。
あまりの痛みに抵抗することすらできなかった。
「あかね、いたいの? かわいそう、いまきもちよくしてあげるね」
兄さんは私の頭を優しくなでると、腰をゆっくりと振りはじめたようだ。
どうやらいきなり奥までは届かなかったようで、兄さんはこじあけるために何度も何度も私の穴を
突いてくる。
その度に頭の中が白くなる、考えられない、痛みが身体全体を犯しているようだ。
「あかね、あかね」
兄さんは私の名前を呼びながら、私の顔を舐め始めた。酷い口臭に、吐き気を催すほど。舌は頬を
舐め、唇を舐め、鼻を舐め、鼻の穴を舐め、眼球まで舐めようとしてきた。顔中が兄の唾液で侵され
ていく、兄さんの口臭が私の顔にしみこんでいくようだった。
私は歯を食いしばって、堪えた。
痛いのも/臭いのも/不快なのも――なんとか耐えることができた。
いきなり実の妹を冒しはじめた気が狂った兄、下手に抵抗して刺激したらどんな目にあわされるか
分からない――だから、なにもしなかった。
そうだ。あきらめることはひどくかんたんだ。
部屋から出なくなったまでか、私に性的な嫌がらせをするようになっていた兄が、いずれこういう
ことをしてくるのはなんとなく予想ができていた。だからそうされる前に家をでたかったけれど、私
は遅すぎた。
兄さんが引きこもってしまったことも諦めた。
兄さんが私のパンツを盗んで、それで自慰することも諦めた。
兄さんが私の留守中に部屋に入り込んで、私のベッドの中で自慰していくことも諦めた。
だから、こうして兄さんに冒されることも、諦めることができた。
そう、諦めることなんて簡単なんだ。
そうだ。
「だ、だすぞ、あかね」
私は兄さんの精液が膣を満たしていくのを感じながら、思った。
兄さんを飼うことも諦めてしまえばいいんだ。
痛みのせいで感覚はあやふやで、身体の一部で起きていることでしかないのに、膣だけでなく身体
全体に注ぎ込まれているような感じがした。
兄さんは私の中で射精し終えると、私の身体の上に倒れこんできた。
「……ごめん、茜」
小さく呟かれた声。
「俺、最低だ……実の妹とセックスするなんて」
私への謝罪――のようでいて、違う。それはただの自己満足、自らがした行為に陶酔するためだけ
の言葉でしかない。
その証拠に、兄さんは射精し終えたばかりだというのに、まだし足りないというように腰を動かし
続けている。
そうして、母さんが帰ってくる時間まで私は兄さんに突かれ続けた。

***

――嫌なことを思い出してしまった。
それもこれも高校生時代の制服を着てほしいと兄さんにいわれたからだ。
「あかね、あかね、気持ちいいよ」
私の下で気持ちよさそうによがる兄さん。
処女を奪われてから十年の歳月が経っていた。
今の私は高校を卒業して、父がかつて勤めていた地元の銀行に働いていた。私と兄さん、二人分の
生活費を稼ぐぐらいの給料はもらえている。
そう、今この家には二人しか暮らしていない。私と兄さんの二人きり、母さんの姿はもうない。
母さんは私が高校を卒業する前日に、手紙一つ残して姿をくらませた。
手紙にはこう書かれていた。
『茜へ。
お母さんはもう疲れたので、でていくことにしました。
お兄ちゃんのことはお願いします』
たったこれだけ。

酷い親だと思うけれど、母さんとしてももうこんな家にはいたくなかっただろう。夫に他界され、
息子は引きこもり、その息子は妹と肉体関係にある。こんな家にいたら気が変になってしまいかねな
い。母さんのことを考えると、追いかけることなんてできなかった。
それに見捨てられてもしょうがなかった。
だって、兄さんも私も、もう世間からしたら気がおかしくなっているようなものだから。
兄さんが引きこもっていることは近所でも知られていた、そのおかげでか私は近所の人たちから異
常に優しくしてもらえた。就職が決まったのだって、兄が引きこもっているからのようなものだった。
面接のときに人事部の部長はこういった。
『お兄さんの面倒までみないといけないのは大変だろうけど、うちとしても出来る限りサポートして
あげるから』
やさしい妹/しっかりした妹/責任感ある妹――そういう言葉で褒めてくれたけれど、でも私を端
的にあらわすなら『股のゆるい女』のほうが正しいような気がする。
『なんでも相談してよ、力になるから』
人事部の部長はそういって、私の肩に手を置いた。私はその手を自分の胸に誘導し、掴ませた。
そうすることで私の給料は同期たちよりも、少しだけ高かくなったし、楽な部署に配属させてもら
えた。
ギブ・アンド・テイク。
セックスさせてやる代わりに私はいくつもの代償を得ることができたし、それに私自身、セックス
してる間だけは全てを忘れられるから、セックスは好きだ。
だから、課長に部長に係長、幾人もの男に抱かれた。男たちは全て妻子もちで、社会的に重要なポ
ジションだったから、私との関係が露わになることを恐れた。それでも私のことを抱き続けた。
だがどんな男たちとのセックスよりも、私にとっては兄さんとのセックスのほうが好きだった。
他の男たちには社会的地位も家庭もあるが、兄さんには私しかいない。兄さんは私しか抱いたこと
がないし、私しか抱くことができない。私がいなければ兄さんは死んでしまう、そう考えると暗い愉
悦が浮かんでしょうがなかった。
「あかね、きもちいいよ」
兄さんの上で腰を振っていると、兄さんが喘ぐようにそういった。
「ふふ、そうでしょ」
私はそういって兄さんの唇にキスをした。
昔は耐えられなかった兄さんの臭いも、もうどうでもよくなってしまっていた。獣のような臭いの
兄さん、その臭いが私をより興奮させる。
「うっ」
兄さんが辛そうなうめき声をあげた。
「兄さん、射精そうならいつでも射精していいんだからね」
私がそういうと、兄さんはこっくりと頷き、射精した。
膣を満たしていく兄の精液、どくんどくんと注ぎ込まれていく子種、私たち兄妹のセックスにはコ
ンドームはなかった。
いつか兄さんの子を孕み、その子を産もうと考えてすらいた。
そうすることによって無気力な兄さんが、いつの日か変わってくれるんじゃないか――と。
でもそれは本心じゃない。
私が兄さんの子供がほしい理由はもっと単純だ。
兄さんを産みたかったのだ。
いつか老いてしまう兄さん、その兄さんの代わりに私を抱いてくれる人がほしかった。いつか兄さ
んが私のことを抱けなくなってしまう、その日のために兄さんの代わりがほしかった。
射精すると満足そうな笑顔を浮かべて兄さんは眠ってしまった、私も兄さんと繋がったまま眠りに
就くことにした。いつの日か兄さんの子を孕めるその日を夢見て。

◇◇◇

――眠りからさめると、いつもそうだ。
セックスしていた妹は会社へと出勤してしまい、俺は孤独の中目が覚める。
居間へいくと妹が用意した飯が載っていて、あれこれと注意書きがそばに置かれている。『これは
電子レンジで温めてから~』『デザートは冷蔵庫に~』それに従って妹の作った飯を食べる。
そうして食べ終えると部屋へ戻り、パソコンをスリープ状態から復帰させ、掲示板を覗く。
いくつものスレッドが立っている、その中から適当に選択し閲覧する。
或いは。
動画サイトを開き、アニメやゲームの動画をみたりする。
そうしているだけで気づけば日が暮れ、妹が帰ってくる。

晩御飯は妹と一緒に食べることになっている。
「兄さん、今日はなにしていたの?」
いつもそう聞かれるが「ネット」としか答えられない。面白いことはあったのだが、人に話そうと
するとどれも色あせてしまって、話す気になれない。
それなのに妹は満足そうに微笑んでくれる。
妹は俺の行動を否定しない、全てを受け入れてくれる。
そう、こうして食事中であっても妹の乳房を掴むと、妹は静かに微笑みそれを受け入れる。
「ふふふ、兄さん、どうしたの。おっぱいほしいの」
まるで子供でもあやすように妹はいうと、衣服をはだけ乳房を露出し、椅子に座った俺の上に座る
と乳房を顔に押し付けてきた。
「好きにしていいんだからね」
そういわれ、俺はそうすることが義務であるかのように、妹の乳房に顔を埋めた。
「まったく、兄さんは甘えんぼさんなんだから」
妹は股間を俺の下腹部に押し付けてくる。
ぐりぐりとされている内に俺の陰茎は勃起していき、妹はそれに勘付くと、俺のパンツを下ろして
自分の中に迎え入れた。
「苦しいでしょ、今楽にしてあげるからね」
茜はそういいながら腰を動かす。
初めて犯したときはあんなに締め付けてくるようだった膣も、いまではとろとろと絡み付いてくる
だけで、抵抗してこない。
あの日、俺に冒されて以来、妹は変わってしまった。
それまで汚物をみるかのようだったのが、いきなりやさしくなった。俺のどんな求めにも応じるよ
うになった。アダルトビデオのような行為を、茜はすべて受け入れた。
なぜ、そうなってしまったのか分からなかったし、気にもならなかった。だっていつでもやれるマ
ンコが手にはいったのだ、それを拒絶する理由なんてない。
だから俺は茜を好き放題に冒した。
けれど、最近、怖くなってきた。
茜はすべてを受け入れてくれる、俺の存在を容認してくれる、その理由が分からないから怖い。
俺が兄だから――実の親ですら見捨てて逃げていったのに。
俺のことが好きだから――好きになられる理由がわからない。
茜がどうして俺に優しくしてくれるのかが分からない、怖い。
それに、いつ見捨てられるか分からないということが怖かった。
父さんのように死んでしまう可能性だって、母さんのように見捨ててしまう可能性だってある、い
つまでもこの関係が続いていくとは思えない。
それでも身体は茜の身体を蹂躙する。
立ちバックで挿入した状態で台所までいくと、シチューのはいった鍋の蓋を開け、シチューの中に
妹の頭を突っ込んだ。
「ふっ――うぐ、ぐ、ごぶっ」
もがく妹を押さえ込みながら、コンロの火をつけた。
少しずつ煮えていくシチュー、妹は更に激しくもがく。
時折、息を吸わせるために引き上げ、再びシチューに突っ込む。
そうして二分ほども妹の顔をシチューと一緒に煮込んでやると、突き飛ばして床に倒した。
「や、う……火傷しちゃう」
か細い声でそういった。
俺は「そうだな」と頷き「それなら冷やしてやるよ」
冷凍庫から氷を取り出すと、妹の膣に押し込んだ。
「ひぃっ、な、なにこれ」
シチューを手で拭いながら、妹は自分の膣に更に氷が押し込まれるのを見て、声にならない悲鳴を
あげた。
合計で五つほども押し込んでやると、腹が冷えたのか、妹はおしっこをもらしはじめてしまった。
俺はそれを浴びながら、妹のアナルに陰茎をあてがい、押し込んだ。
「ひぐっ!?」
膣に比べてまだ使い込まれていないアナルは、少女だった頃の妹を思い出させてくれる。
しかし挿入される側としては、膣とは比べられないほど痛いらしく。
「やだ、やめよ、いたいよ」
抜こうとして必死にもがき始めた。
だが、妹を押さえつけながら、俺は何度も腰を叩きつけた。そうするたびに肉壁の向こうにある氷
の堅さが伝わってくるようだった。
尻穴で射精すと、陰茎を抜いて、今度は妹の口に押し込んだ。
「綺麗にしろよ」

そういうと妹は従順に俺の陰茎についた汚れを舐め取っていく、そうやって丁寧にされていると、
気持ちよくなってしまって口の中でも射精してしまった。
流石に二連続でだすと疲れてしまい、すこしめまいがした。
俺は部屋へ帰ることにした。
その脚を妹が掴んだ。
「だすなら、ナカでだしてよ兄さん」
少し怒ったような口調。
いつの頃からか、妹は中出しを好むようになっていた。いや、好む好まざるに関わらず俺は妹の中
で射精し続けてきてはいたのだが。気づいたときには、そうっすることを妹のほうから要求してくる
ようになっていた。
俺としてはどちらでもよかった。
ただ最近考えることがある、これでもし俺たちの間に子供ができてしまったら妹はどうするんだろ
う。俺の子供を産むのだろうか?
妹と俺の子供……。
「茜、そんなに子供がほしいのかよ」
皮肉めいた言葉を向ける。
すると妹はシチューまみれの顔に恥ずかしそうな笑みを浮かべ。
「うん、私、兄さんの子供がほしいの」
理解できなかった。
妹は、茜はもしかしたらおかしくなってしまってるんじゃないだろうか?
――いや、俺がおかしくしてしまった、のか。

***

ある日の晩、妹が暗い表情をして帰ってきた。
働き始めてからというもの、妹がそういった表情を浮かべて帰ってくることはよくあることだった。
会社の上司と反りがあわないとか、先輩から些細なミスで叱られたとか、愚痴につきあわされたとか
――まあ、俺には理解できない話だ。それは茜もわかっているらしく、あまり俺へそうしたことは話
さない。
いや、引きこもりの兄に向かって、仕事の愚痴をいってもしかたないのだろう。
食事ができたからと呼ばれたのでリビングへ行くと、テーブルに一人分の食事が用意されていた。
茜はどこかで食べてきたのだろうか、ソファに寝転がっている。
俺は椅子に座り「いただきます」というと、後は黙々と食事を口に運んだ。
「……ねえ、兄さん」
寝っ転がったまま、なにげない口調で茜はいった。
「私が結婚するっていったら、どうする?」
「……うん?」
一瞬、いわれた意味が分からなかった。
結婚? 茜が? 誰と? ――それは俺の妹には縁遠い言葉だと思っていた。
「け、結婚って、茜……お前好きな男とかいるのか」
俺は出来る限り平静を装おうとしながらも、どうしても動転してしまう気持ちを抑えられなかった。
茜が結婚するっていうことは、つまり俺と茜の家に別な誰かが来るということか。いや、茜が俺を
置いてでていってしまうという可能性だってある。――冷静でいられるわけがない。
慌てふためきそうになっている俺をよそに、茜は至極冷静な声で答えた。
「うん、いるよ」
茜はそういうと身体を起こし、俺のほうをみて笑った。
「兄さん」
「へ?」
「兄さんのこと好きだよ。てか好きじゃなかったら、こうやって養ってあげないよ。うん、きっと放
り出してるよ、嫌いだったらさ」
爽やかな笑みを浮かべていう茜、その笑顔を見た瞬間心に痛みを感じた。
その痛みとは、もう長年の付き合いだった。俺の心には針が刺さっていて、ことあるごとにそれは
深く刺さっていくし、段々と本数も増えていっているような気がした。
「……茜」
その痛みを緩和する方法を、俺は知っている。
けれど、俺はそれをすることすらせず、ただ自らの心に深く深く針を突き刺していくだけしか出来
ない。
そしてまた俺は針を刺す。

「そうか。それなら……」
言いながら立ち上がると、服を脱ぎながら茜へと歩み寄っていく。
茜は穏やかな笑みを浮かべながら、自らの衣服を脱ぎ始めた。
妹の愛に応える方法はいくらでもあることは知っていた、それでも俺にはこうすることしかできな
かった。
そうだ。
所詮俺なんかにできることなんてないんだ。
ただのひきこもりの三十路手前の小太りの男に出来ることなんてない。高校は卒業できなかったか
ら中卒だし、働いた経験もないから履歴書に書けることなんて殆どない。
この空白期間はなんですかなんて聞かれても、「家で妹を冒してました」としか答えられない。空
虚な時間、真っ白な俺の歴史。
俺はただ寝て食べてセックスするくらいしかできない。そうだ、今も自責の念に潰されているよう
でいて、妹の顔を見ただけで勃起してしまっている。なんとかの犬みたいだ。

結局、今日も仕事から帰ってきて疲れている妹とセックスをしていた。
俺はソファ寝てしまっていたようで、妹がかけてくれたのであろう毛布がかけられていた。その毛
布にくるまりながら、もう一度寝ることにする。眠りにつくまでの間、なにか考えていようと頭をめ
ぐらせることにした。
直ぐに思い浮かんだのは茜の言葉だった。
『私が結婚するっていったら、どうする?』
茜がどうしてそんなことをいったのか考えてみることにした。
あの後行為をしたことを考えると、茜はただ俺へ好意を伝えたかっただけなんだろうと楽観的にも
考えることはできた。
そう考えるには俺と茜の――いや、茜の置かれた状況は絶望的な気がする。
父親は死に、母親は失踪し、それらのせいもあって親戚とは縁遠く、頼れるものはいないにも関わ
らず、ひきこもりの実の兄を養っていかなければならない。
誰かと交際しても、俺がいるせいで家へ連れて来ることは嫌だろうし。俺だって、妹が俺以外の誰
かとセックスする所なんて考えたくもない。それに妹は俺のことを好きだといってくれている、俺の
ことを愛しているといってくれる。だからいつまでも兄妹仲良く暮らしていけばいい。
ただ近親相姦は一般の道徳的感覚からいくと禁じられている。というか、兄と妹が肉体関係になる
なんて、あってはならないことだと考えられている。
それは世間の話であって、家から出ない俺には関係がないことだ。俺に通用するルールは、この家
のルールだけ。家の外のルールなんてしったことではないし、興味もない。
けれど、茜はそうもいかないんじゃないだろうか?
茜ももう二〇代半ば、結婚していてもおかしくない年齢だ。
それなのに浮いた話のひとつもないのであれば、職場や周囲の人間が心配に思って見合いの場を用
意したりして、男を紹介するのは十分有り得る話だ。
そういった場を勧められて、果たして茜は断ることができるんだろうか。会社での立場や人間関係、
色々な要因が絡み合って断れないということもあるんじゃないだろうか。断るとしてもどう断るんだ
ろう、まさか正直に『兄と愛しあっています』なんていえないだろうし。
そうやって断れずにいった見合いやコンパで、好みの男がいたとしたら茜はどうするのだろうか。
いくら愛しあっているとはいえ、俺と茜は兄と妹だ、結婚することはできないし。ひきこもりの俺
が茜を養っていくことなんてできるわけがない。
「……いや」
それでも、茜は俺を選んでくれるはずだ。俺のことを愛しているといってくれるはずだ。茜自身に
とっても、愛のない結婚生活を送るくらいだったら、たとえ貧しくても俺との生活を選ぶはずだ。
……本当にそうなんだろうか?
茜にとって俺はただの重石でしかないんじゃないだろうか。
俺には他人から好かれる要素なんてなにひとつとしてない、俺と茜を繋ぐのはただ肉親であるとい
うことだけ、それもひきこもりの兄貴なんて疎まれることはあっても、それを好ましいと考えるよう
なやつはいないと思う。
実際、茜が中学生だった頃いわれたことがある、そうだあれは俺がはじめて茜を冒した日のことだ。
『私は兄さんのこと、飼いたくないんだよ』
妹はそういっていた。
ニートである俺の面倒をみたくないと、養いたくないとそういっていた。それなのに、今はこうし
て俺の面倒をみている。
それがどうしてなのか考えないようにしていた、茜に訊くこともなかった。どうして無職でひきこ
もりの俺を見捨てず、養ってくれているのかなんて訊けるはずもない。
好きだから。

愛しているから。
そう思うようにしていた、考えないようにしていた。
だけど、いつまでもこの関係が続くとも思えなかった。いつかは終わりがくる、終わらせなければ
ならない関係だとは分かっていた。いつまでもひきこもってていいはずがないと、理解していた。
それでも俺のことを庇護してくれる茜の存在に、そのやさしさの外にでたくなかった。この家から
でたくなかった。茜のそばから離れたくなかった。
そう、――そうなんだ。
俺は茜のことが好きなんだ。
この閉ざされた世界の中で、自ら閉ざしてしまった世界の中で唯一好きなんだ。自分自身よりも、
茜のことが好きだった。いつまでも茜のそばにいたかった、茜の臭いが染み付いたこの家からでたく
なかった。
「……だったら」
口元が裂けるようにして、笑みが浮かんだ。
「もう茜を」声が震えていた。「茜のことを」自分の口なのに、なにを言おうとしているのか全く分
からなかった。「茜を俺から開放してやるべき……だろ?」
それは、俺という存在に唯一残された優しさだったのかもしれない。
「そうだ……茜を、楽にしてやろう」

***

「……ん?」
身体の一部に痛みを感じて目が覚めた。
なにが起きているのか直ぐには分からなかったけれど、なにをされているのかは理解できた。
「兄さん、どうしたの……?」
暗闇の中、兄さんが無言で私のことを冒していた。
「まだしたりなかったの?」
話しかけても兄さんは応えてくれず、ただ黙々と私の膣を突いてくる。
こうしたことがこれまでになかったわけじゃない。それこそ私が高校生の頃にはよくあった、私が
無防備なところに来て胸を揉んだりキスをしたり。別にそうせずともいえばさせてあげたのだが、あ
の頃の兄さんは実の妹であっても女であるということに恐れを覚えていたような気がする。
しかし、前戯もなく挿入したせいもあるだろうが、普段よりも兄さんが激しく突いてくるため、痛
かった。
「ねえ、兄さんもう少しゆっくり動かして」
そういおうとしたのだが、半ばで私の言葉は止められた。
「――ぅぐっ!?」
兄さんの手が私の首を掴み、締め上げた。
「んーっ、う、ぐぐっ」
ソフトSM的な感じで兄さんがそうしてくることはあったけれど、そうするときはいつも兄さんは
力加減を抑えてくれているのが分かる――だが今日は違った。
息ができない。
首を押さえつけられるのも痛かったが、それ以上に呼吸できないということが苦しくてしょうがな
かった。
どうして突然こんなことをするんだろう。
そう思い兄さんをみて、背筋が凍った。
「あ……ぐっ……ん……」
兄さんの表情には愉しんでいるようなところは一切なく、私のことをみつめてくる目からも感情は
読み取れなかった。
――殺される。
本能的にそう思った。
理由は分からなかったけれど、殺されるというのならば、せめてわけを話してからにしてほしかっ
た。
「ぁめっ……うう……」
兄さんの手首を掴み引き剥がそうとするがうまくいかない。身体をじたばたと動かし、兄さんの下
から這いでようとするがそれもうまくいかない。私の倍ほどもある兄さんに覆いかぶさられているせ
いで、うまく身体が動かせない。
それにじたばたするほど兄さんの手が強く食い込んでくるような気がして、こうやって暴れないほ
うがいいんじゃないかとすら思えた。
だが、まだ殺されたくなかった。
なんで兄さんこんなことするんだろう、わけがわからなかった。気づくと目尻から涙が溢れだして
いた。
諦める事は簡単だ。
とてもとても楽なことだ。歯を食いしばって、意固地になってもがくよりも、一切抵抗せずに諦め
てしまうことのほうが楽だ。
でも、これは、自分の命ばかりは諦めることができなかった。
――いや、
私は、抵抗をやめた。
兄さんがそう望むのなら、殺されてもいいかと思えた。
私を殺した後兄さんがどうやって生きていくのかは分からなかったが、でも兄さんがそう望むのな
ら、それでもいいんじゃないか。
そう思うと楽になっていた。首は痛く、苦しかったが、辛くはなかった。それよりも脳裏に甦って
きた記憶のほうが辛かった。

あれはそう私が中学生の時だ。
その日、珍しく私の友達が家に遊びに来ていた。といっても、その子が塾へ行くまでの一時間ほど
の時間だったが、それでも珍しいことだった。
私は家にいる兄さんが知らない人間が来たら嫌だろうと思い、それに兄さんを他人に見られたくな
かったから、家に誰も寄せ付けなかったのだが。その子とは学校で仲良くしていたため、断りきれな
かった。
私はその子にお茶を出そうと思い、台所へ行くと下卑た笑いを浮かべた兄さんが立っていた。その
下半身はむき出しだった。
思わずヒステリックな声をあげそうになった私、その首を兄さんは掴んだ。
『――ひぐっ』
兄さんは笑い。
『あの子かわいいな』
そういった。
その瞬間脳裏に兄さんが友達を冒すイメージが沸いてきて、恐怖した。数少ない友達が兄さんに汚
されてしまう、それだけは避けたかった。
だが――、
『見てたら勃起しちゃったから、やらせてくれよ』
そういって兄さんは私の背後に回ると、尻を突き出させ、スカートの中に手を突っ込むとパンツを
ずり下げ、挿入した。
私は友達に勘付かれまいと声を殺したが、兄さんはお構いなしのようだった。
『なあ、あの子処女かな。お前頼んだらやらせてくれないかな』
『……やだ』
『なんでだよ、いいだろ減るもんじゃないし』
私は涙をこぼしながらいった。
『兄さんのちんちん、他の子に使わせたくない』
それは、本心ではなかった。そういわなければ暴走した兄さんが、本当に友達をレイプしてしまう
んじゃないかと思ったから。兄さんの興味を私のほうへひきたかった、それだけだった。
その虚偽の言葉でも、兄さんは満足してくれた。
『そうかそうか、それならしょうがないな』
兄さんは嬉しそうにいいながら私のことを後ろから突いてくる。一度射精すれば満足して部屋へ帰
ってくれるだろう、そう思いながら私は声を堪え続けた。
ただ、その時には下腹部に快感とは違う感覚を覚えていた。
立った状態で後ろから突くのが初めてだったせいだろう、兄さんの動きはとてもぎこちなく、その
せいで時間がかかってしまった。
『茜ー? どうしたの?』
そうしている内になかなか戻ってこない私を心配して、友達が部屋から出てきてしまった。
『ん、いっ、今いくから待ってて――ぁうっ』
私は台所からそう叫んだ。
今この姿を見られるのはまずい、なんとしても避けたかった。セックスによって熱くなっていた身
体が、一気に冷めていくようだった。
『あ、そっちにいるの』
友達はいいながら、私の声を頼りにして台所へ向かって来ているようだった。
『やめっ、だめ、こないで。今行くから!』
必死で叫んでも、友達には悪ふざけに聞こえたようで、友達は笑いながら。
『もー、どうしたのー』

そう言いながら台所に来た。
『茜……え?』
笑顔だった友達の表情が、私を、私と兄さんをみて凍った。
『あ、ははは、……うっ……こ、これはその』
私は明るく笑った、目尻から涙が溢れた。
兄さんの手がスカートをまくりあげるのが分かった、繋がっている部分こそ見えないだろうけど、
友達は私の下半身をみて「え?」と引きつった笑みをこぼした。
『違うの、これ兄さんだから、あんっ、だから、別にそういうのじゃ――アハっ』
必死にいいわけしようとしたが、どうしようもなかった。
兄さんの手は制服のブラウスに手をかけ、ボタンを外すとブラジャーに包まれた乳房を露出させた。
ブラジャーをずらし乳房を露わにすると、乳首をつねり引っ張った。
『つっ、あ、そこ……じゃない、んとね、あッ、これはそのね、ええと』
冒されながら必死にごまかそうとする私をみて、友達はいった。
『……気持ち悪い』
それが私へ向けていったのか、兄さんへ向けていわれたのか、それは分からない。いや、どちらへ
もなのだろう。そういわれた瞬間、私の頭の中でプツンッという音がした。
次の瞬間、おしっこを漏らしてしまっていた。
『へ、な、なんで』
自分でも分からなかった。
だが尿はどう堪えようとしても堪えられず、汚らしい音を上げながら溢れていく。
『ひっ』
友達がそれをみて泣きそうな顔をした。その友達へ向かって、兄さんは一旦陰茎を抜くと私の身体
を持ち上げ、尿道を友達のほうへ向けた。
友達は避けることすらできず、わたしのおしっこを浴びてしまった。
おしっこをもらし続ける尿道、割れ目はくっぱりと割れグロテスクな様相を晒してしまっている。
異常な状態なのに、友達は極めて自然になにもないかのようにいった。
『茜、わたし帰るね』
そういう友達の口の中に尿が入ってしまいむせこみながら、友達は私たちの前から姿を消した。
呆然とする私を兄は床に押し倒し、尿で汚れる床に顔を押し付けさせ。
『自分で汚したんだから、自分で拭けよ』
そういっておしっこを舌で舐めとることを要求してきた。

――アンモニア臭がした。
目を開けると、そこに黄金色の液体がかけられ呻いた。
「ちょっ、なに」
なんとか目を開けると、兄さんが私の顔に向かって立ちションしていた。兄さんの尿を飲まされた
のは、これが初めてかもしれない。
しかし、どうやら私は死んでいないようだった。意識は飛んでしまったようだったが、それでも身
体の感覚はあった。
どうやら膣とアナルにディルドーが押し込まれているようで、下腹部に違和感を感じる。
「兄さん、どうしたの」
尿を浴びながらそう訊いたが、
「一度でいいからやってみたかったんだ」
それは答えのようでいて違った。
兄さんは私をうつぶせに寝かせると、右手を掴んで引っ張った、そして次の瞬間肩に強い衝撃が走
った。
「――――っ!!?」
悲鳴すらあげることができなかった、だけどまるで焼け付くように腕の付け根が痛かった。
痛い、痛い。
更に、兄さんは私の左手を掴み、同じことをした。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたい。
悲鳴をあげようとしたら口に何か布のようなものを押し込まれた。
私はそれを取り出そうと腕を動かそうとして初めて、自分の腕が自由に動かないことに気がついた。
痛みのせい、だけではない。肩と腕が繋がっていない、そんな感じだった。腕に力が入らない。
その腕を、兄さんは縛り上げ、更に脚も同じように縛られた。
兄さんは芋虫のようになった私を担ぎ上げた。
抵抗しようと思ったが、どうすることもできなかったし。痛みと恐怖のせいで身体が竦んでしまっ
ていた。
兄さんに連れられ、浴室に来た。

嫌な予感がした。
浴槽にはたっぷりと水が張られていた。
――予感は当たった。
私は浴槽の中へ投げ込まれた。
「ふぐっ――!!」
鼻の穴に一気に水が入ってくる、息ができない、身体を持ち上げて水面に顔をあげることすらでき
ない。
やばい、死ぬ。
なんで、なんで兄さんこんなことするの。本当に頭がおかしくなったんじゃないか、だめだやばい
しぬ、殺される。
そう思っていると、髪を掴まれ引き上げられた。
だが鼻に水が入っているせいでうまく呼吸ができない。すると兄さんが口の中に詰め込んでいたタ
オルを取ってくれた。
「――がはっ」
酸素が一気に脳までいきわたるのが分かるようだった。身体がしびれるようだった。
「なにするのよっ」
兄さんに向かってそう叫ぶと、頭を押さえつけられ再び水の中に戻された。
折角吸った空気が口から一気に溢れた。
しかし、今度は直ぐに引き上げられた。
「茜、気分はどうだ」
兄さんはとても落ち着いた声でそういった。
『最悪よ』そう答えようとして、腕を折られた恐怖が甦った、ここで罵詈雑言を兄さんに向けたら更
に酷い目にあわされる。もうこんな拷問みたいな目はごめんだった。
「に、兄さん、どうしたの突然」
兄さんは違うことをいった。
「……まだ、俺のことを好きだといえるか?」
「っ!」
本心は、いえなかった。私はひきつった笑いを浮かべ。
「勿論、愛してるよ、兄さん。兄さんのこと好きだよ。だから――」
そういった口に兄さんの陰茎がねじ込まれた。
喉の奥を突かれて吐き気が襲ってきたが、吐き出すことはなかった。しかし、兄さんが私の頭を押
さえつけて何度も何度も叩きつけてくるせいで、胃液が逆流してきてしまった。
だが兄さんはかまわず腰を振り続けた。
胃の内容物が口の中いっぱいに溢れ、それだけではとどまらず口からもこぼれてしまった。
それでも、兄さんは気にしていないようだ。
口の中に満たされる吐瀉物、その味と臭いのせいで更に逆流してくる。鼻が詰まっているせいで呼
吸することも満足にできなかった。
ようやく兄さんは解放してくれて、私は口の中のものを浴槽の中に吐き出した。だが全てとはいえ
ず口の中がえぐい。
兄さんは陰茎についた汚れをシャワーで洗い落とすと、私の身体を掴んで引き上げた。
洗い場にひきずりだされ、はじめて私は自分がおしっこをもらしてしまっていることに気がついた。
止めようとしたが止まらなかった。
兄さんはそんな私を見下ろしていた。
「本当のことをいってほしいんだ。お前はこんなことをされても、まだ俺のことを愛しているといえ
るのか」
無表情に兄さんはいった。
私は「もちろん」だといおうとして、いえなかった。
だけど、ここで本心をいってしまったら殺されかねない。自分の腐りきった人生なんかいつ終わっ
てもいいと思っていたが、実際に生死の境に立たされると怖くてしょうがなかった。
なんとかして「愛している」といおうとして、その度に口から違う言葉がでそうになってしまう。
「う、うう……」
嗚咽と共に吐いた。固形物はでてこなかった。
そんな私の頬を兄さんが叩いた。痛いはずなのに、痛みが分からなかった。
「怒らないから、いえよ」
兄さんはとても優しい声でいった。その声がすごく懐かしかった、引きこもる前の兄さんの声みた
いだったからかもしれない。
涙が溢れた。
「……きらい」
なんでこうなってしまったんだろう。
「兄さんのことなんか、きらい」

私は/兄さんは/私たちは――どうしてこうなってしまったんだろう。
「兄さっ、アンタみたいなきもいのになんか抱かれたくないの、きもいのよ。せめて働いてよ、なん
で家から出ようとしないのよ。ほんと、いやだ。いやだよ。もうこんなの。おかしいよ」
止まらなかった。
「くさいからお風呂はいってっていってもはいってくれないし、洗ったないちんこ入れられて病気に
なったらどうするのよ」
今まで兄さんにいいたくてもいえなかったことが、どんどん口から溢れてきた。
「ご飯食べたら美味しいとかいってよ、ていうか作ってよ、一日中家にいるんだから。それくらいし
てよっ」
兄さんをにらみつけると、ひどく穏やかな表情をしていた。それがむかついた。
「きもっ、笑ってんじゃない。気持ち悪いんだよ!」
兄さんは私の身体を押し倒すと、股からディルドーを引き抜き、そこに自分の陰茎を押し込んだ。
「いやああああああ、やめて、ほんとやだ。なにいれてんのっ」
泣き喚く私にかまわず兄さんは腰を振り続けた、そこに快感はなく、不快なだけだった。
しかも、どうやら挿入前からいきそうだったらしく、兄さんは直ぐに私の膣内で射精し始めた。
「ひっ――、やだ、でてる、でてるっ。ださないでよ、ひぃ、やだ。やだやだ、抜いて、やだよ。抜
いて、ださないで」
射精しながらも兄さんは動きをとめてくれないし、射精も止まらなかった。
「うう、でてるよぉ、いやだっつってんのに、うぅぅ……うっ」
子宮の中に兄さんの精子がはいっていくイメージが脳裏で明確に描かれていく。
「ぬいて、もうぬいてよ。いいでしょ、もうだしたんだから、まんぞくだよね、もうぬいてよ。まだ
でてるし……やだぁ」
体中を虫が這いまわっているかのようなおぞましい快感、脳が痺れていくような気がした。
諦めて、受け入れたらいい。
そう私が言っていた、でももう無理だった。我慢できる限界、諦められる範疇から逸脱していた。
そう逸脱してしまっていた。
私はおかしかったんだ。
「やだ、もうやめて。痛いよ、やだ、兄さんやめて」
兄さんとの異常な関係を諦めたとはいえ、受け入れるなんて普通の神経じゃ無理だ。兄さんのこと
をおかしいと思っていた、でもそれは違う。兄さんだけがおかしかったんじゃない、私もおかしかっ
たんだ。
「ちんぽぬいて、もう――ふ、うう、ああああああ! またでてる。なんでだすよ、やだ、やぁ、や
だああ」
兄さんがひきこもることを認めてしまったからおかしくなった。
兄さんが外に出るよう手伝えばよかったのに、私はそうしなかった。諦めてしまった。兄さんがひ
きこもりをやめてくれるかもしれないという可能性、それを諦めてしまった。
それどころか、私は兄さんを飼うことに酔っていた。
私がいないと兄さんはだめ――そう考えていた、兄さんを自立させようとせず、ただひたすら自分
のものだというように飼っていた。自らの行為に酔ってしまっていた。
なら、これは罰なのかもしれない。受けて当然の報いなのかもしれない。
兄さんの可能性を潰した罪。
近親相姦の現場を母にみせてしまったせいで、母の気をおかしくしてしまった罪。
そして、私自身の人生を暗く歪ませてしまった罪。
その罪の罰なのだろう。

あきらめよう。

***

諦める事は、簡単だ。
俺は気絶してしまった妹をそのままにして浴室をでると、ベランダのほうへと歩いた。
うちはマンションの七階にある。
ベランダに出ると風が冷たく気持ちよかった。
後のことを考えると茜のことがかわいそうだった。
だけど、これ以上俺と暮らし続けることを考えると、まだそっちのほうが茜にはましだろうとも思えた。
まだいくらだって抗うことはできるけれど。でも、茜のことを――いや、もう嫌なんだ。
死んだような人生は、もう嫌なんだ。
こんな人生に茜をつき合わせたくもなかった。
あきらめることはかんたんだ。
風がきもちよかった――、

――おわり

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