男は尚もナウシカの尻穴を突き上げ、割り開いた性器を攻め立てる。
その度に小柄な身体は律儀に反応し、男の胸の上で鳴かされ、踊らされる。
「ヒィッ! やめっ、ゆるっ、してっ! いやっ! ああっ! やあ――――っ!」
一時はこの女に不覚を取り、後頭部には未だ痛みが残るが、
敵意剥き出しだったこの女を意のままに操ることは今となってはいとも容易い。

男の胸の上でその身体を何度も何度も跳ね上げ、その表情も、その反応も、
全てを男たち、それに少女たちに晒し続けた末、ついにナウシカは果てる。
それは皮肉にも、尻穴に捻じ込まれたモノを刺激し、男を悦ばせた。

それでも男は容赦しない。尚も尻穴を突き上げつつ、
性器を苛めて愛液に濡れた手をナウシカの胸に持っていく。
硬い蕾をぬるぬるとこね回し、コリコリ引っ掻くと、身を捩って嬌声を発し、
反射的に尻穴をキューッと締め付ける。
この刺激で男は絶頂を迎え、ナウシカの直腸内が汚された。

男は満足げにベッドから降りたが、ナウシカはぐったりと動かない。
そしてこの後、ナウシカは牢内に留まっていた男たち、
加えて後からやって来た男たちから延々欲情の的にされてしまったのである。
ナウシカと少女らの悲しげな悲鳴がいつまでも牢内に響く。
午後の胞子が飛び始めた。

 

数時間が経過し、影がすっかり延びた頃、
腐海の森は降り注いだ胞子に覆われ、まるで雪景色のようだった。
一方、船内では焦点の定まらぬ瞳で横たわるナウシカの姿があった。
どれだけの数の男の相手をさせられたのか、自身が何度達してしまったのか、
もう分からない。
その身体には無数の男たちの欲情が降り注ぎ、
顔も、胸も、腹も、足も腕も、白濁した液体で覆われていた。

気を失ったようにぐったりと動かないナウシカを衛生兵らが浴場に運ぶ。
ここでようやく身体を戒めていた縄をすべて解かれた。
長時間縛られていたせいで縄は身体に深く食い込み、馴染んでしまっていた。

ナウシカは衛生兵らに身を委ね、動かない。
男たちに身体中を隈なく洗われ、内部に洗浄器具が入れられると、
大量に注ぎ込まれた白濁液が後から後から溢れ出る。
(今まであったこともこうしてキレイに洗い流せたらいいのに…)
まだ少し朦朧とした意識の中、ぼんやりとそんなことを考える。

しばし後、バスタオルで身体を覆ったナウシカがフラつきながら歩いて戻って来る。
牢内には幸いクロトワがいない。
他の男たちもおらず、通路に見張りの兵士がいるだけだ。
(チャンスだわ! 今のうちにこの子たちを帰さないと!)
ナウシカが考えたのはまずそのことだった。
ここまでナウシカを連れてきた衛生兵に、将校を呼ぶよう頼む。

あの将校は話が通じる。
彼ならきっと少女たちを帰すことに同意してくれるだろう。
クロトワもいない今のうちに少女たちを返してあげなければ。
きっと谷の人たち、特にこの子たちの家族は心配で心配でたまらないだろう。
遅くなる程、不安が募るはずだ。
早くみんなに、少女たちは無事だということを知らせたい。
独りで待つユパ様だってきっと心配しているに違いない。

牢内の少女たちは放心状態だった。
戻って来たナウシカに気が付くと、少女の1人は嗚咽を漏らし始める。
「みんな。すぐ船から出られるように頼むから。
長い時間ゴメンね。もう少し我慢してね。」
少女たちを少しでも元気づけたい、安心させたいと、努めて気丈に振る舞うが、
ナウシカとてその足元はおぼつかず、少しよろけてしまう。

「姫様だけ残して戻るなんて事、私出来ません!
私は残って少しでも姫様のお役に立ちます!」
そんなことを言い出す子まで出てきた。
最初に牢に入って来た時、気丈に一点を見つめていた少女であった。
普段は物静かだが、とても芯の強い子だ。
少女のその言葉に、他の子たちまで我も我もと追従しそうな雰囲気になる。

ナウシカは、「自分は残る」と言ってくれた少女の前に歩み出た。
身体に巻き付けたバスタオルは下腹部を覆っている程度で、
太ももが露わになってしまっている。
小柄で無駄肉のまったくない身体つきだが、
バスタオルを縦に巻くには少し足りない。
直に床に付いてしまうのも構わず少女の前で膝を付き、
それから両手を優しく握り微笑みながら言う。

「ありがとう。でも私なら大丈夫。
今日はお休みの日だったから特別兵士が多かったけど、
昨日まではここでほとんどユパ様と2人きりだったのよ。」
「本当? ユパ様と2人きりだったんですか?」
「本当よ。今日は休みの日で特別人が多かったからユパ様は別の所に移ったの。
明日からまたユパ様と2人っきりよ。だから心配しないで」
優しく頭を撫でてやる。
1日中ほとんど休みなく凌辱され続けた様子を見せられた少女たちは、
「今日は特別多かったのだ」と聞かされ、少しだけ安堵した。

そこにドカドカと男たちが入って来る。
残念ながら将校の姿はなく、やって来たのはくクロトワだった。
「もうこの子たちを帰してあげて。」
「心配するな。俺様の相手が終わったら、このお嬢さん方はちゃんと帰してやる。」
そう言うと、少女たちに話し掛け始めた。

「お前らのお姫様な、昨日の夜は凄かったんだぜ?
こう、自分でガバッと股を開いてな、
『クロトワ様~もう我慢できません~。どうかクロトワ様のペニスをください~』
って熱心に誘ってきたんだぜ?」
「そんな…ウソです!」
「ウソなもんか。なあオイ、お前の口から言ってやれよ」

双方の視線を痛いほど感じ、ナウシカはうつむいたまま言う。
「…貴方の言いなりになります。私を好きにすればいい。」
少女たちの手前、最大限の譲歩をしたつもりなのだが、
クロトワはその答えを良しとせず、更に凶悪な追い詰め方をする。

「どうしたんだよ、昨日とは随分様子が違うじゃねぇか。
まあいい。いい加減お前にも飽きてきたところだ。
今日も大勢の男たちから慰み者にされて、お前ももうクタクタなんだろ?
俺は別にお前の代わりにこの子でも構わないんだぜ?」
「ヒッ!」
少女の悲鳴に驚いて顔を上げたナウシカの目には、
嫌がる少女の肩を抱き寄せ、頬をすり寄せるクロトワの姿があった。
いつも快活で明るい子が、身をすくめて怯えている。

「手を離しなさい! 私が相手をすると言っているでしょう!」
ナウシカの瞳は怒りに燃えていた。

「なんだお前? 昨日の夜は、
『わたくしは、クロトワ様の性奴隷でございます。
どうぞこの身体をご存分にお使いくださいませ』
とか言いながら泣いて俺様を誘ってたじゃねぇか。
この子らの前だからってカッコつけてんじゃねぇよ!」

「なっ! …違っ!」
「何が違うって?
『後で、俺様のイチモツをたっぷりくれてやるからな』と言ったら、
『ありがとうございますクロトワ様。嬉しいです』
とも言ったような気がするんだがな。
言ったのか、言ってねぇのか、どっちだ。答えてみろよ!」
「くっ!!」

少女たちの前で次々暴露される昨晩の最悪のやりとり。
確かに言いはした。だがそれは本意から出た言葉ではない。
それは気が触れてしまうのを止めさせるための演技であり、
そのことはこの男には初めから見透かされていた。

どうして今になって少女たちの前でわざわざそんなことを持ち出すのか。
この男に対する苛立ちばかりが募る。
このままでは少女たちに大きな誤解を与えてしまう。
ナウシカが弁解の言葉を発しようとした時、
少女の肩を抱き寄せたまま、クロトワが問う。

「お前、この子を助けたいと本当に思っているのか?
この子の代わりに俺様に抱かれたいと、心から思っているのか?」

「同じことを何度言わせれば気が済むというの? 私が-」
そこまで言いかけたところでナウシカはハッとした。
下卑た笑みを浮かべながらこちらを見るクロトワの瞳に、
黒い意図が宿っているのに気が付いたのだ。

「 心 か ら 」

(この子を守りたい、俺様に抱かれたい、と本当に心から願っているなら、
そのことを昨晩教えた“正しい作法”で示して見せろよ)

クロトワはそう言っているのだ。
「こっ、…この娘たちが見ている前で?」
「何のことだ?」クロトワは少女の肩を抱きながらニヤニヤするばかり。
(…こっ、このっ…このタヌキッッ!!)
ナウシカはこれから自分がしなければならない格好がどれ程衝撃的なものか、
今日の昼、食堂内で写真を見せられていた。

(この娘たちの前でまたあの格好をしなければならないというの?)
瞼に焼き付いたあの衝撃的な写真がチラつく。
あの写真はこの子たちには絶対に見られたくないと思っていた。
それがまさか、実際にあの恰好を少女たちの目の前ですることになろうとは!

それでも、自分が耐えてさえいれば、少女たちを守ることができる。
己にそう言い聞かせ、覚悟を決めたナウシカはベッドに上がると、
巻き付けていたバスタオルを取り去った。
その身体に少女たちは思わず目を見張る。
今度は赤い縄で縛られているのかと見紛う程、
赤い紋様がくっきりと身体中に巻き付いていてる。
上乳を押し潰していた縄のせいで、跡がへこんでしまっているのが痛々しい。
胸の形が変わらなければよいのだがと心配になってしまう。

バスタオルを畳んで隅に置くと、胸と大切な場所を手で隠しつつ、
ベッドに横たわって仰向けになろうとする。

クロトワが言葉を発したのはその時だった。
「俺はここで、このお嬢さん方と一緒に見てるからよ!」
ベッドに沿うように並べられた椅子に少女たちは座っているのだが、
クロトワは並んでいる少女たちの真後ろに椅子を持って来て座り、
両腕を少女たちの肩に掛け、少女たちの顔と顔の間から自分の顔を覗かせ、
ニヤニヤしながらこっちを見ている。

ここまでこの男のやり口を散々見せられてきたナウシカは嫌でも察してしまう。
少女たちの背後に位置し、わざわざそんなことを言うということは、
つまり、「こちらを向いてやれ!」ということだ。
クロトワに、そして少女たちに向かって自ら性器を割り開き、
誘って見せなければならない。
(ああ! この男は本当に…本当に…)

自分自身の事もそうなのだが、
クロトワが少女たちに後ろから覆いかぶさるようにしているのが非常に気になる。
こんな男に後ろから身体を密着され、
少女たちは涙目になっており、怖くてたまらないという表情をしている。
自分がクロトワの期待に添えなければ、すぐさま少女たちに累が及びかねない。
1秒でも早くこの最低な男を誘い、ベッドに上がるところまでもってゆかねば。
その思いだけがナウシカを後押しする。
うまくすれば1分足らずでこの男を少女たちから離すことができるはずだ。

(みんな、もう少しだけガマンしていてね!)
それだけを思いながら体育座りの格好なにり、
少女とクロトワが見ている方向に身体を向ける。
ベッドは横幅が限られているので、
このまま上体を倒して仰向けになると、上体がベッドからはみ出してしまう。
それで身体を少女たちの側へ、ベッドの端ギリギリまで寄せる。
少女たちの顔は文字通り目の前にあり、息が掛かる程に近い。
これから一体何が始まるのか、心配そうな少女たちの視線を全身に感じ、
それから上体を後ろに倒して仰向けになった。

両手でしっかりと自分の大切な場所を覆い隠し、
覚悟を決めて立てた膝をゆっくりと左右に開いた。
正面で見ている少女たちから悲鳴が上がる。

当然だろう。
写真の記憶がチラつき、どうしても今の格好を客観視してしまう。

この男が姫様にとって親の仇なのだということを、少女たちは既に聞かされていた。
そんな男から延々辱められているが、それは自分たちの身代わりということであり、
姫様が本心ではこんなこと望んでいないのは明らかだった。

ところが今の状況はそれまでと異なっている。
クロトワは「俺に抱かれたいのか」と尋ねているだけなのだ。
今までのように、単にそれに対して返答するだけで十分のはずだ。
だから少女たちは、ナウシカが突然自分の股を開き始める意味が分からない。

「ひっ、姫様! 一体何を?」
「くくくくっ、お前らのお姫様、すげえ恰好だよな」
クロトワが勝手なことを言っている。

ナウシカは昨晩クロトワから直々に、
抱かれたいと思っていることを言葉と行動で示すための
“正しい作法”を教え込まれた。
今は再びそれをさせられているに過ぎないのだが、
そんな事情を知らない少女たちにとっては、
今のナウシカの行為はとても正気の沙汰とは思えない。

ナウシカも自分のしていることが少女たちにどう受け取られているか、
よく分かっている。
だが残念ながら自分がしなければならない恰好は、
まだまだこんなものではないのだ。

ナウシカは必死で自然な感情を押し留めると、
片方の手で大切な場所を少女たちから隠しつつ、もう一方の手で自身を少し広げ、
そして人差し指で膣口を探る。
後は指を挿入して膣を割り開き、腰を持ち上げるだけだ。
クロトワを挑発し、少しでも早く少女たちから引き離すのだ。

内側まですっかりキレイに洗浄し、最後に自分で丁寧に拭き取ったため、
潤滑液がまったくない状態の膣口は、つぷつぷと指がくっつくような感触だ。
昨晩自分で割り開いた時とは感触がまるで違う。
それでも膣口の位置を探し当てると、人差し指でかぎ型を作り、
ゆっくり沈めていった。いや、正確には沈めようとした。

だが入り口はピッタリと閉じられていて、ちっとも入れることができない。
力を入れると、その分入り口が押されて引っ込むだけだ。
無理に入れようとしてみると、激しく痛む。
まるでしっかりと門を閉ざし、侵入を拒んでいるかのようだ。

ナウシカは股を閉じると、おずおずとクロトワに顔を向けた。
「あの…痛くて指が入りません」
「『痛くて入りません』て子供かよ! 濡れてないせいで指が入らないんだろ?
だったら自分で濡らせばいいじゃねぇか。
おいお前ら、今からお姫様の自慰が拝めるぞ!」
牢内に留まる大勢の男たちから歓声が上がる。

1秒でも早くクロトワを誘って少女たちから引き離し、
さっさと抱かれ、一刻も早く少女たちを家に帰してやる。
ナウシカの目論見は、全く想定外の事態で序盤から躓いてしまった。
こうしたことをやりつけていれば、最初から指を自分の口に含ませたことだろう。

「だったら自分で濡らせばいいじゃねぇか」
そう言われて初めて、唾液で濡らせばいいと思いついたのだが、それも
「お姫様の自慰を拝めるぞ!」
というこの男の宣言で機を逸してしまった。
「自慰を拝めるぞ!」とはこの場合、
自分に「この場で自慰をして見せろ!」と命令していることに他ならないのだ。

昨晩の凌辱の最中、快感の波に苛まれて気が触れてしまいそうになった勢いで、
思わず自分でシーツにこすり付けてしまったが、
ナウシカにとって自慰の経験はこれが全てであった。
無意識のうちにほんの少しだけとはいえ、自ら快楽を貪る行為をしてしまったこと、
そしてそれを大勢の男たちに見られてしまったこと、
これはナウシカにとって少なからずショックであり、激しい自己嫌悪に陥った。

だから、先刻男からイってしまうギリギリまでしつこく何度も何度も上らされ、
気がおかしくなってしまいそうになり、
もういっそ、自分でイってしまった方がマシだという状況まで追い込まれたが、
それでも自らその行為に及んでしまうことはしなかった。

それ程までにナウシカの「あんなこと、もう二度とすまい」という決意は固い。
ナウシカにとって自慰とは汚れた行為であり、
それを衆目に晒すなど、族長の娘として決してあってはならないことだった。
それなのに、少女たちを守るためとはいえ、よりによって衆目に晒される中で、
「自慰行為」をしなければならない状況に陥ってしまった。

自慰の経験など無きに等しいナウシカは、手っ取り早く濡らす方法など知る由もない。
完全に波の静まった素の状態から、大勢の目がある中で、
そんな恥ずかしいことをしなければならない。

今日は1日中、少女たちの前で散々醜態を晒してしまった。
あられもない恰好で、屈辱的な行為を強要され、
一体どれだけの数の敵国の兵士に辱められる姿を見せてしまったことか。
しかも倒錯した行為を強いられた時でさえ、
自分は嬌声を上げ、何度も達してしまった。
敵国の男たちからいいように絶頂まで繰り返し上らされてしまう屈辱。

それでも。
「これは決して自分が望んでいることではない!」
「無理やりさせられているだけなのだ!」
言わずとも少女たちはそのことをちゃんと分かってくれている。

いつも自分のことを慕ってくれる少女たちの目の前で凌辱されるという
最悪の状況だが、(この子たちは分かってくれている)自分にそう言い聞かせ続け、
ここまでなんとか気持ちに折り合いをつけて汚辱に耐えてきた。

だが自分はこれから、
自慰行為で性器を濡らし、淫らな恰好で男を誘い、抱かれなければならない。
恐らくクロトワから猿芝居を強いられ、
自分がこうしたことを喜んで受け入れていることを口にさせられるのだろう。

こうした一連のことは、
「自分が望んでいることではない。無理やりさせられているだけだ」
という少女たちに対する大義名分を崩壊させてしまう。
この男たちにどう思われようと構わない。
少女たちはすっかり騙され、重大な誤解を抱いたまま家に帰される。
谷の人たちに自分のことをどう告げるべきか、悶々と苦しむだろう。
それが一番辛い。

しかも自慰行為は単なる真似事でお茶を濁すことでは済まされない。
これは指を奥深くまで挿入するための手段なのだから、
少し湿った。などという生ぬるいことでは許されず、
たっぷりと濡れなければならない。
(どうすればいい? どうすれば?)

必死に考えを巡らした末に思いついたのは、前回同様の方法だった。
身体を回転させ、うつ伏せの状態になろうとする。
この時ナウシカは依然として健気に身体を少女たちに向けていた。
そのため膝から先がベッドから飛び出し、
それはすぐ目の前に座っている少女の太ももの上に乗る形になる。
「ちょっとだけゴメンね。すぐ済ませるから。ゴメンね?」
「…は、はい。 いえ…」
お尻を手で隠しながらうつ伏せになる姫様からそう言われても、
少女には返す言葉が見つからない。

そしてナウシカは、禁忌を感じながらも、
恐る恐るシーツに自分の胸を、局部を擦りつけてみる。
少女の膝の上で自分の足が上下に動いてしまうのが非常に気になるせいか、
とても気持ちが高ぶる気がしない。

意を決して股を少し広げ、そしてシーツに擦り付けてみる。
ダメだ。やっぱりダメだ。
(どうしよう…どうしよう…)
少し強めに動かしてみたりするが、
気が焦るばかりでまったくそんな気になれないナウシカであった。

 

早くなんとかしなければと懸命にシーツに擦りつけるナウシカであったが、
どうしても気持ちを高ぶらせることができない。
尻を手で隠し、背中を向けてモジモジするばかりの姿に、
とうとうクロトワがしびれを切らす。

「何チンタラやってんだ。ちっと股開いて見せてみろ!」
言われておずおずと仰向けになる。
手で隠すこともできず、そのまま大切な場所をクロトワに開く。
男の前に晒されたのは、真っ白な、さらりとしたままの下唇。
入浴後の少女特有の香りをほのかに漂わせ、清楚でさえあり、
未だ未成熟な外観と相まって、娼婦の如く男を誘う状態とは程遠い。
「なんだ、全然濡れてないじゃねぇか!」

このままでは本当に少女たちに魔の手が伸びてしまう。
「待って! もう少しだけ待ってください!」
そう言うと、ナウシカはその恰好のまま手を胸に、
そしてもう一方の手を性器に持っていく。

こういう意図で自分の身体に触れるのは生まれて初めてのことだ。
自分の手を自分で払い除けてしまいたくなるが、
そんな気持ちを無理やり抑え、懸命に快感を探す。
割れ目に沿って下唇を恐る恐る指でなぞり、
真っ白な乳房が震える指先で柔らかく形を変えてゆく。
自分がしていることに眩暈を覚え、鼓動が早くなる。
気持ちばかり焦ってしまい、なかなかそんな気になれない。
自分を取り囲む視線も気になる。

少女たち、そしてクロトワが目の前で自分を見下ろし、
周囲にも大勢の男たちが自分を取り囲んでいる。
今は仰向けなので、少女の膝の上に足を乗せたりせず済んでいるのだが、
それでも自分の真正面に座る少女とは、互いの膝を交えるようにして横たわり、
自慰行為に耽らねばならない。
互いの膝が触れ合っているのが非常に気になる。
仮に自慰の習慣があったとしても、
こんな状況では、とてもそんな気にはなれないだろう。

必死の思いで自分の胸を揉みしだき、下唇を擦り、
なんとか気持ちを高ぶらせようとするのだが、
禁忌を感じてしまい、周囲の視線を一身に浴びる中ではどうしても入り込めない。
手の動きは単調で機械的なものになってしまう。

船に入った日、大勢の敵兵の性欲処理という役目を負わされたことを
クシャナから告げられた。
以来三日間、筆舌に尽くし難い辱めを一身に受けてきた。
どれも最初に役目を聞かされた時には
想像だにしないようなことばかりであったが、
それでも基本的にはされることを必死に耐えてさえいればよかった。
それがまさか、少女たちの前でこんなことまでさせられることになろうとは。。。

(ダメだ…)
このままいつまでもモタモタしているわけにはいかない。
意を決し、本当は触りたくなかった最も鋭敏な部分に指先を伸ばす。
下唇にさらさらと指を滑らせつつ、恐る恐る木芽に触れた。
途端にビリッと電気が流れるような刺激。
「ヒッ!」
思わず手を引っ込めてしまう。
これがあっという間に男たちを倒したのと同じ人物なのかと疑ってしまう程、
その所作は繊細で、なんとも心許ない。

覚悟を決めて再び指先を伸ばし、そしてこね始めた。
ビリビリと強い刺激が下腹部に広がってゆく。
こんなところ、誰にも見られたくないのだが、もう背に腹は代えられない。
「見ろよ、コイツ自分のクリちゃんを弄ってるぜ!」
顔がカアッと火照る。

「ああ、姫様…」
あの姫様が、衆目に晒される中、股を開き自ら快楽を貪っている。
目の前の光景がとても信じられない。
その表情は少しずつ苦しげになってゆき、眉を寄せ、目をギュっと閉じる。
足も強く緊張し、切なさげに擦り合わせるようになる。
「んっ…くふう……」

「なかなか上手いじゃないか。普段そうやって自分を慰めてるのか」
クロトワがニヤニヤしながら小馬鹿にしたように言ってくる。
気が削がれるから話しかけないで欲しい。
それとも分かっていてわざとやっているのだろうか。
徐々に波が高まってくる。
片方の手でやわやわと乳房を弄び、蕾を指先で苛める。
下腹部に持って行った手はとうとう股に挟み込まれてしまった。

股に挟み込んだ手はもう動かしていない。
それでもこうしてジッとしているだけで、じいんと快感の波が沸き起こってくる。
(もう少し…もう少しで…)
片方の手を股に挟んだまま、もう一方の手で二の腕を握り、胸を締め付ける。
頭が痺れ、ぼうっとなる。
誰に教わるでもなく自然に取った格好だった。

「…くう!」
やがてぴくんと身体を震わせ、ギュッと身体を抱きしめ、胸に埋めた顎が震える。
「ハア、ハア、やっ、ハア、ハア…」
伸ばした指先がぬるっと濡れている。
とうとう自分で濡らしてしまった。
激しい罪悪感。
だがこれでやっと次の段階に進むことができる。
全ては目の前の少女たちをこんな目に遭わせないためなのだ。

ナウシカは顔を真っ赤にし、再び大きく股を開き、腰を持ち上げた。
いつまでも両手で覆い隠していたいのだが、両方の人差し指でカギ型を作ると、
入り口にあてがう。
手の隙間から見えるのは、キラキラと光る性器。
「ビチャビチャじゃネェか。いやらしいお姫様だな。くっくっく」
(クッ!)
どうしても挿れることができなのかったのに、
その指先は、今度はウソのようにぬるぬると滑り込んでいく。

「やめてっ! 姫様、そんなこと…やめてくださいっ!」
その意図を知らぬ少女たちは、ナウシカがとうとう痴女になってしまったか、
それとも狂ってしまったかと本気で疑う。

姫様が股を開き、腰を突き上げ、大切な処に自分の指を突っ込んでいる-
少女たちにとってはそれだけで、とても正視に耐えないことなのだが、
続く行為が少女たちに止めを刺す。

カギ型に曲げた指が第二関節まで沈んだところで、
ナウシカはゆっくりと左右に引っ張った。
少女たちに向けられた幼い性器が大きく歪み、パックリと奥まで深い穴が開く。
少女たちが口元を押さえ、絶句する様子が霞んで見える。
少女たちの手前、気弱なところは見せたくないのに、涙が零れ落ちた。
もういっそ、このまま死んでしまいたい。

少女たちの前でこんな恰好をとらされるだけでも涙がこみ上げてしまうのだが、
この鬼のような男にとってはこれでもまだ不十分なのだ。
“心から”抱かれたいと願っていることを、言行両面で示さなければならない。
ナウシカは覚悟を決めると、最低の格好のまま最低の言葉を口にする。

「…わ、わたくしは、くっ、くろとわさまの…その……せっ、性奴隷でございます。
どうぞわたくしの、あの、…マ…マ…マ○コにっ、
くろとわ さまの、その…。 ペッ、ペニスを、 お挿れください。
どうか 私のからだを、ごっ、ご存分にお使いくださいませ」

「ひっ、姫様、どうしてそんな…そんな…」少女たちは泣いていた。
「くっくっく、俺様の言った通りだったろ?
昨日もこうやって必死に誘ってきたんだぜ?
そこまで熱心に誘われちゃあ、無下に断るのは可哀想だよなあ」
しゃあしゃあと言い、クロトワは並んで座る少女たちを左右にどかせると、
間に分け入り最前列に出た。

震えながら腰を突き上げ、性器を割り開くナウシカの目の前に立つと、
クロトワは開いた秘穴に指をあて、そしてこじ入れていく。
「…くはっ!」
2本の指が根元まで入ると、ぐちゅぐちゅとかき回し始めた。

「どうだ? 気持ちいいか? 答えてみろ!」
「…はい。気持ちいいです…」
こんな見え見えの猿芝居を再びすることになるなんて思わなかった。

クロトワはナウシカの木芽にまで刺激を与え始める。
「くうっ! あっ、は!」
演技ではなく本当に声を上げてしまった。
踵まで浮かし、下腹部が痙攣する。
(いつまでこんなことするつもりなの? さっさと済ませてっ!)
「…はっ、はやく、くろとわさまの ペニスをください!」

少女たちにとってこの光景はまさに悪夢だった。
されていること自体は朝から見ていることとさほど変わらない。
だがこれまでは姫様は一方的に酷い凌辱を受け、
それに必死に耐えているという図式であった。

父の仇からどんな行為を要求されようと、谷の人たちのため、
姫様は身代わりとなって唯々諾々と従わざるを得ない。
確かに感じてしまっていたかもしれない。
だが、姫様は決して自ら望んでそうしているわけではない。
自分たちの為に必死で恥辱に耐えているのだ。
それだけは痛いほど伝わってきた。

それが、クロトワが入って来てから始まったこの状況は一体どういうことなのか。
「俺に抱かれたいのか」という問いかけに対し、
姫様は突如あられもない恰好になり、
衆目に晒される中自慰に耽り、性器を自分の指で広げてまで男を誘う。
男に指を入れられると喜んでいることを自ら言い表し、早く欲しいと誘っているのだ。
姫様はあまりに酷い凌辱を受けたため、とうとう心がコワレてしまったのだろうか。
それともこの男の虜になってしまい、自ら誘う痴女に墜ちてしまったのだろうか。

どちらも絶対にあって欲しくない最悪のことだ。
少女たちはその可能性を必死で否定しようとするが、眼前の光景は残酷だった。
時に凛々しく、時に優しく、自分たちのことを引っ張って行ってくれる姫様。
神々しいばかりの気高さも、王族にふさわしい気品ある振る舞いも、
もうどこにも残っていない。

姫様は今、こちらに向かって性器を開き、腰を浮かしている。
そして自分たちの真横にいる男から指でかき回され続けている。
股を左右に大きく広げ、すらりと開いた白い太ももが、ふくらはぎがぶるぶる震え、
指が奥深くに突っ込まれるたび、踵が持ち上がり、
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と淫らな音を響かせ、愛液が溢れて滴る。
未だ幼さの残る初々しい肢体が淫らによがり狂い、
王族の尊厳と可愛らしさが同居する表情は見るも無残に崩され、
口から洩れる声は、拒否ではない。嫌がってもいない。
むしろあの可愛らしい声で嬌声を発しており、それが牢内に響いているのだ。

「こんなに濡らしやがって。はしたない奴だな。そんなに気持ちいいのか?」
ナウシカからすれば、こうして指で上らされてしまうのは
まったく無駄な時間でしかないのだ。
さっさと自分のことを抱いて果てて欲しい。
そして一刻も早く少女たちを帰してあげて欲しい。

気持ちは焦るばかりなのだが、少女たちを人質に取られているせいで、
クロトワのことを邪険にすることもできない。
表面上、自分はクロトワのことを誘わねばならないという役柄まで与えられている。
だからクロトワの指責めに喜んで見せ、
「気持ちいいのか」という問いかけに対し、
思わず叫び出しそうになる本音をグッと堪え、
ナウシカは再び熱に浮かされたような表情で喜びを言い表す。
「…はい、くろとわさま。 とってもきもちいいです…」

姫様の口からそんな言葉、聞きたくない。思わず耳を塞いでしまいたくなる。
姫様の理性は消失してしまった。
それ以外の解釈が少女たちには思いつかない。
この男が去った後、果たして姫様の理性は戻るのだろうかと心配でならない。

そして、こんな状態になってもナウシカはかろうじて自らとった格好を保っていた。
股を開き切り、尻を高々と突き上げ、己の秘穴を割り開き、耐えていたのである。
クロトワが指を引き抜き、ようやく責めは終わった。
ぱっくり割れた性器とクロトワの指先を銀の糸が結ぶ。

ナウシカはもういっぱいいっぱいなのだが、
少女たちにクロトワの魔の手が伸びる危険は未だ去っていない。
ここで気を抜いてしまっては、これまでの努力が水の泡だ。
故にナウシカはその体制を保ったまま、再び最低の言葉を口にする。

「くっ、くろとわさま、くろとわさまのペニスが はやくほしいです。
わたくしのここに くろとわさまのペニスを おいれくださいませ…」
昨晩ユパ様の前で言わされた時も辛かったが、
少女たちの前でこんなことを口にするのは尚辛い。

下腹部がさっきから ビクン、ビクン、と収縮を繰り返し、
白くて滑らかな腹はブルブルと震えが治まらない。
この震えが疲労からくるものなのか、快感の波によるものなのか、
それともこれから始まるであろう屈辱的な行為を恐怖しているものなのか、
もう自分でもよくわからない。
ナウシカの両手は既に自らの愛液でぐっしょりと濡れている。
全身汗だくでもうぐったりだ。
それでもクロトワの欲情を最後まで自分1人に向けなければならない。

「そんなに俺様のイチモツが欲しいのか。しょうがない淫乱な女だな。
おいお前ら、見ての通りお前らのお姫様は、
こうやって自分でおマ○コを開いて俺様を誘うようなはしたない女なんだぜ?
戻ったら谷の奴らによく教えてやれ。
巨神兵が復活して俺たちが帰還する日が来ても、
このまま俺様専属の肉便器になりたがって船から降りたがらないかもな。
『私、クロトワ様から離れたくありません。一緒にトルメキアに連れて行って下さい』
なんて言い出すかもな。くっくっく。」

この男はとんでもないことを言っている。
だが、姫様の言動を見ていると、
この男の悪夢のような言葉を否定することができない。
本当に姫様はそんなことを望んでいるのだろうか。
谷を捨て、親の仇であるこの男と共にいることを自ら望み、
異国に去ってしまうのだろうか。
少女たちはただ泣きながら呆然とその光景を見ているだけであった。

「このまま俺様専属の肉便器になって船から降りたがらないかもな。」

いつか必ずユパ様と一緒に船を降りる日がやって来る。
そのことをナウシカは心の大きな拠り所としていた。
まさに今、死んでしまいたくなるほどの屈辱を受けているのだが、
それでも、こうして1秒1秒耐えるごとに、自分が下船する日は近づいている。
1回喘がされるごとに、1人の男から抱かれるごとに、1つの夜を終えるごとに、
また谷のみんなと一緒に元の生活を送れる日は着実に近づいている。
そう自分に言い聞かせ、ここまで耐えてきた。
だからこうして解放される日はもう来ないかもしれないと
予示することを言われると、心が折れそうになる。

写真機の男たちからも似たようなことを言われたが、
それは一兵士の戯言と聞き流すことができる。
だが、自分の扱いについて恐らくほぼ全権を握っており、
自分に苦しみを与える事に無上の喜びを見出すこの男の発言となると話は別だ。
この下種の塊のような男なら、本当にそういうことをやりかねない。
それに自分が人質としてこのままトルメキアに連れて行かれることは、
政略的に十分あり得ることだ。

そういうことがあり得るかもしれないと考えるだけで
絶望してしまいそうになるのだが、
許せないのはこの男の言い方だ。
専属の肉便器になりたがる? 一緒に連れて行って下さい?
冗談じゃない。誰が好きこのんでお前になど付いて行くものか!
思わず叫びそうになるが、今はただ黙って耐えるしかない。

クロトワに対して強い怒りが燃え上がる。
決してそれを表情に出さないようにしているつもりだったのだが、
怒りの感情を察したからなのか、クロトワは腰に下げた剣を抜くと、
その柄の先端を指で開いている膣口にズブッ、と押し当てた。
「ヒッ!!」
自分は昨晩、これで性器を破壊されたのだ。
ナウシカの表情はたちまち恐怖に凍りつく。

昨晩、朦朧とした意識の中、突如身体を引き裂かれるように感じた鋭い痛みだけは
ハッキリと記憶に残っている。
そう都合よく王蟲による奇跡を期待することなどできない。
次されたら今度こそ本当に命を落しかねない。
しかし、谷の人たちの身代わりであり続けるために、
たとえどんなことをされようとも拒否権を出すつもりは毛頭ない。
仮にクロトワが本気で柄を捻じ込み始めたとしても、
ナウシカはそれを甘受するつもりであった。

「冗談だよ。今日はもっといいモノをくれてやるからよ。
それじゃ、お待ちかねの俺様のイチモツをくれてやる。
嬉しいか?」
「…はい。うれしいです。」
「それじゃ、挿れてやるから体の向きを戻せ」
「…はい」

これでやっと性器を少女たちの正面に向けなくて済む。
同時にやっと少女たちからこの男を引き離すことができるのだ。
ナウシカは一旦体勢を解き、身体の向きを本来の方向に戻すと、
すぐさまクロトワを受け入れる“正しい恰好”になり、主人を待つ。

震えながら健気に性器を割り開き、紅潮する表情は、
羞恥と必死に闘っている様をありありと示している。
その潤んだ瞳は、常にクロトワに向けられており、
気難しい主人の意向をすぐに察し、どんな要求にもすぐに応じられるよう
気を配り、機嫌を損ねてしまうことが無いよう最大限の注意を払う。
まさに忠実な雌犬そのものであった。

膣口を開くために懸命に伸ばした二の腕は、双丘を形よく盛り上げている。
そんなナウシカに膝立ちで向き合い、己のイチモツを取り出せば、
丁度その高さに、膣口が口を開けて待っている。

クロトワが心変わりしてしまうことがないよう、
自分1人に欲情を注がせようと懸命なナウシカは、
前回同様精一杯のポーズをとる。
精一杯秘処を割り開き、踵まで浮かして性器を突き上げ、限界まで股を開く。

水平に近いところまで大きく股を開き、1センチでも高くと突き上げているため、
本来奥まった所に隠れているはずの秘処が迫り出しており、
向き合った互いの性器の間を阻むものは何もない。
羞恥に震えながら、ご丁寧に己の指でぱっくりと奥まで割り開いたトロトロのマ○コが、
ただクロトワのイチモツの挿入を待っている。

クロトワはその開口部に己のイチモツを当てがった。
「くっくっく、父を殺されたお姫様がこんなカッコで俺様を誘うんだからな。
それじゃ、お望み通り俺様のイチモツをくれてやるからよ」
「あ、ありがとうございます くろとわさま。 …うれしいです」

一時はどうなることかと思ったが、ようやくこの段階まで達することができた。
これで少女たちに害が及ばないことはほぼ確定だろう。
だから「うれしいです」という言葉は、ある意味ナウシカの本心であった。
本来ならこんなこと、唾棄すべき状況なのだが、
それでも、自分が耐えてさえいればこの子たちを守ることが出来る。
他の男たちと同様、1回、多くても2回も達すればそれで満足するだろう。
数分後か数十分後かは分からないが、それですべてが終わる。
そうしたらこの子たちは家に帰れるのだ。

膣口を押し広げて異物が侵入して来る嫌な感覚が伝わる。
今自分は父の命を奪った男の挿入を許してしまっている。
思えばこの船に虜にされ、初めて膣内に挿れられたのは、この男の指だった。
そしてこれが生まれて初めての膣内への挿入の経験でもあった。

以来この3日間で数えきれないほどの男根の挿入を許してしまった。
散々されてもうすっかり慣れっこになってしまっている感触だし、
巨恨、石化した男根、極太の張型等、
相当無茶な挿入を幾つも経験させられた今となっては、
これはむしろ楽な方でさえあるのだが、それでも意識してしまう。
やはりこの男からされてしまうのは特別だ。

たまらなく悔しい。こんな屈辱はない。
それでもナウシカは唇を噛み締めて耐え続けた。
少女たちを一刻も早く家に帰すために。

ナウシカは父の私室に飛び込んだ時の光景を思い出していた。
数人の敵兵に囲まれる中、父様は床に転がされていた。
怒りに身を任せて打ち掛かっていった時、
この男はまともに剣を構えることすらできなかった。

剣を叩き折られ、無様に気絶してしまったその男が、
以来最悪の脅威となり自分の前に立ちはだかった。
この男から一体どれ程屈辱的な行為を強要されたことか…

今もそうだ。
さもこちらから誘って身体を開き、凌辱されるのを悦んでさえいるかように
少女たちの見ている前で巧妙に仕向けられた。
少女たちを救うため、と頭では分かってはいても、怒りが込み上げてくる。

クロトワはゆっくりと挿入を繰り返す。
それを膣と指の両方で味わわなければならない。
侵入されるたび上体が押され、
その度に呻きとも喘ぎともつかない声が出てしまう。
たまらなく悔しいし不快だが、それももう少しの辛抱だ。

ナウシカにとって性的な知識は、谷の“母様”たちから聞いた、
いわゆる「赤ちゃんが生まれるまで」の話と、
ここでされてきたことが全てであった。
男たちの中には一度達してもそこで終わらず、続けざまにしてくる者もいたが、
それは稀なことであった。
達してしまうのを懸命に遅らせようとする男もいるほどで、
どうやら一度達すると、それ以上する気を失うものらしい。

ところが自分は違う。
一度達しても、更にその先がある。
刺激を加えられれば更に続けて何度でも達してしまう。
指の男に嫌と言う程されたことでハッキリしたが、
刺激を加えられ続ければ、そのまま正気を失ってしまうまで
身体の芯に点いた火が消えることは無い。
消えるどころかそれは炎と化し、いよいよ燃え盛ってしまうのだ。

一度達するとそこで冷めてしまう男たちと自分のあまりの違い。
正体を失い、どこまでも上らされてしまう自分はやはりおかしいのだろうか。
例えば谷の女性たちがこうなってしまうとはとても思えない。
男たちからしばしば「お前は淫乱だ」と言われたが、
立て続けにこんな状態になってしまう自分は、
男たちの言う通り確かにおかしいのかもしれない。

男たちが達した後、急激に冷めるのは、自分にとってはまさに不幸中の幸いだ。
しかし、冷める男たちとは対照的に、
どこまでも燃え上がってしまうこの身体が恥ずかしい。

そんなこともあって、クロトワが下卑た表情で何度も根元まで沈めてくる最中、
ナウシカは全身全霊を込めて耐えていた。
要はこの男が達すればそれでいい。
この男は父の仇なのだ。
その男に抱かれ、無様に嬌態を晒して達するなど、父様に対する裏切り行為だ。
それは、ナウシカに残された僅かなプライドであった。
(この男が果てればそれで終わり)
そのことを拠り所に必死で耐える。

「なかなか頑張るじゃねぇか。なら、これならどうだ? オラ! オラ!」
小さく声は出てしまうのだか、それでも歯を食いしばり、
大きな声を上げてしまいそうになるのを必死で抑えるナウシカに、
クロトワはゆっくりな動きから一転、
水平近くまで開いている太ももを両手でガシッと掴むと、叩きつけ始めた。

「!!」
激しく打ちすえられる度、控え目な可愛らしい下唇がひしゃげ、
透明の液体が飛び散り、淫らな音を響かせる。
その小柄な体は、がくっ、がくっ、と揺さぶられ、乳房が跳ねる。
「ひぐっ! くはあっ!」

両手が使えるのなら、
声を上げてしまわないように口を塞いだり、指を噛み締めて堪えたであろう。
だが今はそうすることもできない。

思わず声を上げてしまうが、目をぎゅっとつぶり、尚も必死で耐え続ける。
(この男が父様を殺したんだ!!)
そう自分に言い聞かせ続け、懸命に波を沈めようとするのだが、
たっぷりと開発されてしまった若く鋭敏な女体がそれを許さない。

自ら男性器の挿入を受け入れ易い恰好を保ち、両手で性器を割り開いていながら、
感じてしまわないよう、達してしまわないよう、必死に耐えなければならない。
この男のせいでそんな矛盾に満ちた行為を強いられる。

「アッ! アッ! アッ! アッ!」
ついには激しく打ちつけられる度、意図せず嬌声を発してしまう。
確実に絶頂に向けて波が高まってしまい、
それが間近いことを嫌でも意識させられる。
(助けて! 父様! 父様!)
上体を反らし、震える顎を突き上げ、必死に耐える。
(もうダメ! このままじゃわたし、わたし…)
やがて…

「くっ!」
ナウシカの絶頂が迫り、膣がきゅうっと絞められる。
そのせいで達したのはクロトワの方であった。
汚らわしい欲情の粘液が恐ろしい程の勢いで自分の中になだれ込み、
それを残さず受け止めさせられる。
父の仇からこの身体をいいように使われたという怒り。
こちらの意思を無視して子を宿す過程を完結され、征服されてしまった屈辱感。

「うあっ!」
クロトワのイチモツが脈打つのを指と膣で感じさせられる。
びゅう、びゅう、と自分の中に雪崩れ込んでくる感覚もまた
強い快楽の波となるのだが、それでもなんとか耐え切った。

「ハア、ハア、お前の願いどおりにしてやったぞ。どうだ、嬉しいか」
この男はまだそんな猿芝居を続けるつもりなのか。
「ハア、ハア、…はいくろとわさま うれしいです…」

中にたっぷりと注ぎ出され、呆けた表情で荒い息を繰り返しているその姿は、
傍目には情交の疲労からすっかり呆然自失してしまったように
映っていることだろう。
確かにそれには違いないのだが、
同時にナウシカは小さな達成感と共に誇りの気持ちも感じていた。
父の仇に挿入されて、自分も達してしまうことだけは許さなかった。

正直なところ、かなりギリギリで危うかったのだが、
それでも父に対し、せめてもの義理を貫くことが出来た。
考えてみれば、クロトワに対して自分の意思を押し通せたのは、
これが初めてかもしれない。

「お前、イかなかったのか?」
ズルリと自分のモノを引き抜きながらクロトワが尋ねてくる。
「ええ。」
ここでやっと屈辱的な体勢を解き、腰を落とすと、
クロトワが吐き出した汚らわしい粘液がドロリと溢れ出た。
青臭い臭いが鼻を突く。

ホッとして見上げれば、窓の外はもう真っ暗だ。
クロトワは満足した様子で身体を離したし、今日はもうこれで終わりだろう。
入浴を済ませたばかりだが、頼み込んででも絶対もう一度入浴する。
たっぷりと中に残っている感覚があるし、股間がべちゃべちゃだ。
この男の精液で胎内が満たされ、汚されたまま一夜を過ごすなんて、
考えただけで背筋が寒くなる。

でもその前に、まずはこの子たちを家に帰してあげなければ。
幸い“指の男”は来なかったが、それを差し引いても、
間違いなく今日がこの3日間で最も過酷な日であった
黙って見ていなければならなかった少女たちももう限界だろう。
ともかく今は一刻も早く船から出してあげないと。

「もう十分のはずです。この子たちをすぐに帰してあげて」
「俺様の相手が終わったら、このお嬢さん方はちゃんと帰してやる。」
この男はそう言っていた。
今やっと、この男の相手を果たし終えたのだ。

そう言いながら上体を起こしかけたのだが、クロトワから胸をぐにゃりと押される。
「まあそう慌てるなよ。四つん這いになれ。
10秒間じっとしていられたらこの子らは帰してやる」
(まだ飽き足らないというの!?)
だが、たった10秒自分が我慢すれば少女たちを帰すことができる。
大人しく従うより選択の余地はない。

「お嬢さん方によく見えるように、ケツをこっち向きで四つん這いになれ」
うつ伏せになって言われた通りの格好になろうとしたところで
そんなことを言われる。

仕方なく言われた通りに向きを変え、少女たちに尻を向ける。
クロトワから「もっとこちら側に寄れ」だの「もっと股を開け」だの指示が飛ぶ。
早く時間を計ってくれと念じながら、言われる通りにする。
お尻を少女たちにギリギリまで寄せ、股を大きく開かされる。
この男にたっぷり注ぎ出された粘液は膣から溢れ出して性器をどろりと覆い、
お尻の方までべちゃべちゃに穢されてしまっているのが分かる。
それを少女たちの目の前に突き出さねばならない。

屈辱的な恰好を強いられ、これで時間を計り始めるのだと思っていたら、
ここで更に過酷な言葉が投げ掛けられる。
「なかなかいい恰好だな。指で広げてお嬢さん方に奥の方までよく見せてやれ」

「……なんですって?」
絶句の後発した言葉には怒りがこもっていた。
「聞こえなかったのか? “正しい作法”をして見せろって言ってんだよ!」
(くっ、この男はっ!!)
たった10秒自分が我慢しさえすればこの子たちを帰してあげられる。
1秒でも早く済ませるのだ。
心の中で念じながら言われた通りにする。
上体を支えるものがなくなり、顔がベッドに着く。
両方の手を性器に持って行き、人差し指を埋め、それから左右に広げた。
悔しさに涙が滲む。

「なかなかいい恰好だな。もっとケツを突きだせ。」
少女たちの目線より少し低いところにナウシカの尻穴が、
そして広げられた性器がある。
ぱっくり割れたソコはクロトワからたっぷり注がれた白濁の液体で溢れ、
突っ込まれた細い指が小さく震えていた。

「それじゃ、10数えるからな。言っとくが、ちょっとでも動いたらやり直しだからな」
そう言うと、クロトワは数え始めた。
「い―――――――――――ち        に―――――――――――い」
どうせそんなことだろうと思っていた。
その数え方は酷くノロい。
それでもやっと、8まで来た。
もう少しで終わる。この子たちを帰してあげられる。
そう自分に言い聞かせ、恥辱に耐えている時だった。

「きゃあ!」
突然お尻に何かが入って来る感覚に面食らい、反射的に尻を引っ込めてしまう。
それは尻穴用の棒状の器具だった。
「あーあ、もうちょっとだったのに残念だったな。もう一度やり直しだな。」
(ひっ、卑怯者!!)
心の中で悪態をつき、再び尻を突き出す。

「次は頑張れよ? この子らを帰してやりたいんだろ?」
尻穴に挿入された状態で再び1から数え始められた。
お尻を刺激されるのはどうしても慣れることができない。
大勢の目の前で、不浄の場所を本来の目的から逸脱した仕方で穢される。
背徳感と羞恥心が相まって、この状態で身体を動かさずにジッとしている
というのはとても辛い。

それでもやっと6まできた時だった。
クロトワは尻穴に挿入された器具をくるっ、くるっ、と回し始めた。
「!!」
多分何か仕掛けてくるだろうと予想していたナウシカはその刺激を必死で耐える。
「くっ! …うぅ…」
全身を硬直させ、決して身体を動かすまいと自分に言い聞かせる。

残りが文字通りの4秒間なら、耐え切ることができた。
だが数字はますます遅くなり、
身体が動かないと見てとったクロトワは回転を速めていく。
突き上げた尻に挿入された器具がぐるぐると回る。
「ヒッ! やあっ!」

そして数字がやっと8に達した時、両方のふくらはぎを僅かに動かしてしまった。
ハッとするが、それでも数字は続く。
気が付かなかったのだろうか、
それともこの程度なら動いたと見なされないのだろうか。
密かにホッとする。

そして無事10に達したのだが、なぜか回転が止まらない。
「お前、8で足が動いただろ? 失格だな。あともう少しだったのに、残念だなあ、オイ」
「そ、そんな…」
速度はやや落としたものの器具の回転を止めようとしない。
「この程度でジッとしていられないなんて、はしたないぞ、お姫様!」
「くっ!」

尚回転が続く中、ナウシカは全身に力を入れ直し、
思わず身体を捩ってしまいそうなのをグッと堪える。
そして再び数が数えられる。
5まで達したところで徐々に回転が速くなる。
足の指をギュッと丸め、身体を動かしてしまわないよう必死で耐える。
汗がにじみ、腹がブルブルと震えていた。

そして7に達した時、器具の動きは回転から出し入れに変わった。
「!!」
その動きはゆっくりなものであったが、器具の凸凹が尻穴にからみつき、
直腸を凸凹が動いてゆくのがハッキリ分かる。
「ヒッ! くはあっ!!」
(動いちゃダメ! 耐えないと!)

懸命に自分に言い聞かせるのだが、
10に達する前にとうとう下半身全体がガクガクと震えてしまった。
「あーあ、まったくだしねぇな。この程度も我慢できねぇのかよ。
そんなんじゃ、こんなことされたらどうするんだ?」
それまでゆっくりだった出し入れの速度が急に増す。
「きゃあっ! イヤッ! やめぇ!」

器具の出し入れの速度は更に上がり、そこに回転も加えられる。
全身をバタつかせ、器具の挿入に合わせて尻が前後に動いてしまう。
「くっくっく、まったくいやらしいお姫様だなぁ」
早く身体をジッとさせないといけないのに、
こうしていてもこの男を悦ばせるだけなのに、
この子たちを早く返してあげたいのに、
いちいち律儀に反応してしまうこの身体が恨めしい。

「おっ、おねがい! やめてっ! 一度止めてください!」
「ダメだね。ほれ、早くジッとしろよ。いつまでも数が数えられないだろ?」
弄る様なクロトワの声。
「うあっ! やあ…いやあっ!」
「オイオイ、コイツ、本気で感じてるじゃねえか…」
ばっくりと広げられたままの性器から透明の液体がつーっと垂れる。

「貴方卑怯よ!」
丁度ナウシカの目の前に座っていた少女が立ち上がり、クロトワに訴える。
「ほう、なかなか勇ましいな。流石に人望のあるお姫様だ。
そんなにお姫様が心配なら、代わりにお前がやれ。
服を脱いで姫様と同じ格好になれ」
「!!」

「待って! 私がなんでも言いなりになります。だからその子には手を出さないで!」
「姫様、私のことなら心配しないでください。私、大丈夫ですから」
恐怖に慄く少女であったが、啖呵を切る前に覚悟は決めていた。
姫様は自分たちのためにここまでして下さっている。
姫様を守れるなら自分はどうなっても構わない。
震える手で服のボタンに手を持っていく。

突発事故はあったが、これまで男たちがナウシカ以外に手を出すことはなかった。
それがなし崩しになろうとしている。
「お願い! 私がやります。私がやりますから!」
ナウシカは必死に訴え、そして尻を引っ込めたせいで抜けかかった器具に
自ら尻を突きだすようにしてずぶずぶと埋めていく。

「きゃあ! 姫様! 姫様そんなこと! やめてください!」
そしてボタンを外しつつクロトワに訴える。
「お願いです! もうこれ以上姫様を苦しめないで! 私が!」

「くっくっく、俺様に言い寄る女が増えるとはな」
未だ足りないと見たナウシカは、自ら尻を前後に動かして器具の出し入れをする。
「おっ、お願いです! 私がしますから。だからこの子たちには手を出さないで!」
「姫様-」
「私が今まで耐えてきたのはあなた達を護るためなのよ!」
ナウシカの絶叫が少女の言葉を遮る。
少女たちに声を上げるのはこれが初めての事であった。

「まったく麗しい関係だねぇ。
もうお前、服脱がなくていいからよ、その代りにお姫様のマ○コに指を入れろ」
「!! …そんな、そんなこと! できません!」
「嫌ならいいんだぜ。
代わりにお前の隣りに座っている子にこいつをねじこんでやるからよ。
お前の右の子にするか、左の子にするか、オマエが選べ」

「…そっ、そんな…」
悪魔のような言葉に少女は追い詰められる。
窮地に陥った少女を救ったのはやはりナウシカだった。
「この男の言う通り、構わないから私に指を入れて」
「姫様…」
「私なら大丈夫。気にしないで」

まさか姫様の裸体を、嬌態を見せられるだけでなく、
姫様の性器に己の指を入れることになるとは夢にも思わなかった。
「…ごめんなさい、姫様…」
恐る恐る、広げられた膣口の表面に指をちょんと乗せる。

自分でしていることが信じられない。少女はもうそれだけで卒倒しそうになる。
だがクロトワは容赦しない。
「なんだそりゃ! オラ、もっと奥まで突っ込むんだよ!」
そう言うとクロトワは少女の手をガッと掴み、指を根元まで突っ込んだ。
「きゃあ!」

中は熱く、そして潤っていた。
押し出された愛液が少女の手に絡みつき、そして滴る。
「姫様ごめんなさい…ごめんなさい…」
少女は悔し涙を零していた。
「大丈夫。私は大丈夫だから…」
少女の指が尻穴に挿れられなかっただけまだマシだ。

尻穴には器具が、性器には少女の指が挿れられた状態で再び1から数え始められる。
数字が進むごとに回転が加えられ、そして出し入れが始まる。
ナウシカは全身を硬直させ、小さく震えながら必死で耐えていた。
指を入れている少女は、自分の指先がきゅうっと強く絞められるのを感じていた。
そして数字は9まで達した。
(次で終わりだ)
クロトワが器具の動きを弱めたままここまで達したのが意外であったが、
ついにここまで来れた。これでやっと終わる。

ナウシカ、それに少女たちがそう思った時、クロトワの数える数字が戻り始めた。
(…そっ、そんな!)
5まで戻ったところで、再び数字が増える。
しかし9まで達すると、再び数字は戻るのであった。
これではいつまでも終わりがこないではないか!

怒りがこみ上げるが、不満を口にすることを躊躇してしまう。
次この男を怒らせたら、
姫様に更にどんな苦しみを与えてしまうか分かったものではない。
「くっくっく、この程度はどうにか耐えられるようになったようだな。」
そう言うと、指を性器に沈めた少女の手を握り、グリグリと膣内をかき回し始めた。
「…ああ。ひっ、姫様」泣き出しそうな少女の声。
ナウシカに対する責めは未だ終わらない。