円形の闘技場に凄まじい歓声が沸き起こる。
そこで闘う二人の闘士が入場したからだ。
一人は上半身を剥き出しにした全身2mを越えるだろう巨人とも言うべき筋骨隆々のスキンヘッドの男、丸太のような腕で観客の声援に答えている。
そして今一人は、少女だった。
整った顔立ち、腰まで伸ばした漆黒の癖のない髪、すらりとバランスよく伸びた手足。
レオタードによく似たリングコスチュームの下にスパッツを履くと言った、身体にぴったりとフィットする今の服装では、モデル顔負けの際立ったボディラインを余さず視覚として周囲に認知させる。
絶世の美少女と言って誰も文句の言いようのない少女・・・・来栖川 綾香・・・・エクストリームチャンプにして日本有数いや世界有数の財閥 来栖川財閥の次女がその対戦相手だった。
「・・・・・」
パシッ
ウレタンナックルで包まれた拳を自分の手掌に叩きつけ、ニヤケタ笑みで自分の身体を視姦する様に眺める眼前の巨漢を睨みつける。
『さて、お集まりの皆様・・・・大変お待たせしました!!裏・エクストリームの選手と表のエクストリームチャンプとの夢の対決がここに実現しました!!』
オオオオオオオオオ!!
アナウンスに怒号のような歓声が響く。
―――なにが実現しましたよ!―――
綾香は心の中で吐き捨てた。
自分の大切な友人であり、そして想い人である浩之を拉致し・・・・彼を人質として自分をここに無理やり参加させたのだ。
目の前でニヤニヤと笑うハゲの巨漢の下半身を隠す黒いビキニパンツが見たくも無いのにいやでも視界に入る・・・・男の欲望を忠実に表し醜く膨らみ盛り上がり、役割を放棄しているかのような黒い布切れ。
きっとあのはげ頭の中では自分を幾通りも汚し、犯している事だろう・・・・背中に嫌悪で鳥肌が立った。
そして現実にこの裏エクストリームとやらでは試合後・・・いや試合中でも対戦相手である女性に対し公然とその様な事が行われる。
―――すぐに後悔させてやるわ―――
なにやら長々と演説をのたまっているアナウンサーとハゲに対し綾香は怒気と殺気を隠すことなく睨みつけた。
『来栖川 綾香選手 VS ビックボディ選手 ファイト!!』
その合図と共に綾香は弾丸のように飛び出した。
一瞬にして彼我の間合いを0にし、肉薄すると巨漢に向けて目にも留まらぬ速度で胴に向けて1,2・・・・そして駒のように旋回すると延髄に後ろ回し蹴りを叩き込む。
ドウッ!!
巨漢は仰向けに倒れ込み、ピクリとも動かない。
それだけだった。
開始5秒も経過していない・・・・
あれだけ熱狂していた観客も水を打った様にシンと静まる。
「ふん・・・・・」
鼻で笑った。
―――ガタイだけの男に私の相手が務まると本気で思ったのかしら?―――
後ろを振り向いて闘技場を後にしようとする・・・・だがソレは油断だった。
ガシッ!
不意につかまれる足くび。
「―――え?」
ズダン
反応するまもなくその場に倒された。
「しまっ―――」
慌てて跳ね起きようとする綾香の身体に見た目からは信じられないほど俊敏な動きで覆いかぶさってくる巨漢
綾香はなんでもありのエクストリームのチャンプとしてグランドも当然鍛えてある、が打撃系ほど得意とはしていない。
対して相手はグランドにいたっては相当の熟練者なのだろあっという間に柔道の横四方に近い姿勢で押さえ込まれる。
『おおっと綾香選手、ビックボディ選手の寝技に捕まってしまいました~!!』
アナウンスが嬉々として叫び、観客席が熱気と歓声にあふれた。
「くくく・・・・まったくとんでもないパンチに蹴りだな。さすがチャンプ」
必死に跳ね除けようと足掻く綾香を笑って見下ろし、男が嘲笑う。
「だが、KOも確認しないで後ろを見せるとは所詮甘ちゃんか・・・・」
「くっ・・・・だ、黙りなさい!」
なんとかその寝技を返そうと足掻くが熟達者の寝技を返すのは不可能に近い。
「表の試合ならこのまま終わりなんだろうけどな・・・・裏はこれからがお楽しみだぜ」
「な、なにを・・・・うっ・・・・」
さわり・・・・
お尻に感じた触感に綾香の身体が僅かに跳ねる。
「ちょ、ちょっと・・・・」
さわさわさわ・・・・・
男の手掌が寝技に決めた姿勢のまま綾香のレオタードに包まれたお尻を摩ってきた。
「ど、何処を触って・・・・くっ・・・・」
他人に尻を触れられるおぞましい感触
それを跳ね除けようと必死に暴れるが男の拘束はびくともしない。
「無駄無駄・・・・くくく、しかし可愛くて柔らかい尻だな。来栖川のお孃様のお尻はよぉ」
「こ、この!!」
暴れる綾香の身体を抑えたまま、いやらしく緩んだ顔で執拗に尻を摩り、撫で回す男。
「い、嫌らしい真似は・・・・くっ・・・・や、止めなさい」
「ふふふ、時期によくなるさ」
男は呟くと目の前にある綾香の胸の膨らみに顔を寄せ、頬を摺り寄せながらそのふくよかな胸の感触をレオタードの上から楽しみ始めた。
「まったく高校生とは思えないスタイルだな」
「へ、変態!」
その間も綾香のお尻を撫で回す手は休む事がない、必死にその手から逃れようとする綾香がブリッジ等をして暴れるがまるで吸い付いたように離れず、執拗にソコを手掌や指を使って揉み回し、撫で摩り緩やかに淫撫を加えてゆく。
「あっ・・・・くっ・・・はあっ・・・・」
寝技を逃れようともがく側のスタミナは想像をはるかに超えて消耗する。
その華奢な肢体からは想像も出来ない様なパワーとバネ、スタミナを誇る綾香であったがそれも有限のエネルギーに過ぎない・・・・尻を撫でられる嫌悪感から逃れようと焦った事も手伝い動きが徐々に鈍くなる。
「はっ・・・・っ・・・・な・・・・に?」
そしてそれに伴い徐々に徐々に、お尻から伝わる不快な触感が薄れ、激しい疲労は綾香の敵意と嫌悪を緩やかに奪っていく。
じわじわと背筋を駆け上がってくる不可思議な痺れ、大きな円を描くように綾香の柔らかいお尻を撫でられ、その動きの中で時折だが奔る電流。
―――おかしい・・・・こ、こんな?―――
自身の身体の変化に戸惑いながら必死に逃れようとするが身体に奔る不可思議な電流がその邪魔をする。
「―――んっ!」
胸の膨らみに擦り付けられる男の頬がその先端を擦ると細身の身体は小さく震え、唇から苦悶とは違う響きの声が漏れた。
「そろそろか・・・・・」
「な、なにを・・・・?はっ・・・・あっ・・・・」
不意に胸から迸った電撃に綾香の細い体がマットの上で反り返る。
男がレオタードの上から綾香の胸の頂に吸い付いていた。
「くっ・・・・こ、この・・・・あうっ・・・・」
衣服の上からとはいえ強い吸引と時折歯を立ててくる男に綾香では自分でも何故かわからないほど敏感に翻弄される。
「ふふふ・・・・んっ・・・・敏感だなチャンプ・・・・んちゅ・・・・」
「こ、このいつまで・・・・」
夢中になって胸を嬲る男の無防備なこめかみに向けて肘を振り下ろした。
「やってんのよ!!」
ガン!!
いくら体制が悪いとはいえ最大の人体急所の一つを肘で強撃されて男の体が大きく震えて動かなくなる。
「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・こ、この変態・・・・」
男の下から抜け出すと荒い息を必死で整えながら綾香が忌々しげに伸びている男を睨む。
『おおっと、綾香選手辛くもビックボディ選手を退けました~さすがエクストリームチャンピオン』
アナウンサーの声に観客からブーイングが巻き起こる、それはそうだろうここに来ている観客のほとんどは綾香の敗北とその後に繰り広げられる陵辱をこそ期待しているのだ。
―――ふん、お生憎様ね―――
観客の方に怒りと侮蔑の視線を向けて鼻で笑う綾香。
『さて、2番手の選手です!』
「なっ!?」
しかし、アナウンサーの非情な宣告に、さすがの綾香も驚愕の視線を向ける。
試合場に続くゲートが開き、異常に手足が長く痩せた男が試合場に姿を現す、身長こそ先ほどの男に勝るものの体重など半分に満たないかもしれない。
共通点はその欲望にぎらつく好色そうな目だろう。
『おおっと、2番手の選手はバイパー選手のようです。彼ならば必ずや我らの願いを叶えてくれるでしょう!!』
「そう、どうあっても私を犯したいってわけね」
1回勝てば解放されるなどと甘い考えを抱いていたわけではないが、それで悔しさと怒りを隠せない。
「へぇ~貴方も私が抱きたいってわけ?」
対戦相手の痩せた男に侮蔑の視線と挑発の言葉を投げかける。
「へへへ、あんなにあっさり終わっても面白くないだろ?・・・・なあに綾香ちゃんはこれから俺がタップリ可愛がってあげるさ」
先ほどの男同様股間を膨らませ、いやらしい笑みを浮かべる下衆な男にどこまでも冷たい視線を向ける綾香。
「・・・・後悔するわよ」
「させてみな。ケケケ・・・・」
対峙する二人。
だが最初と違うのは綾香に余裕が感じられず、大きく肩で息をしている事だろう。
―――少しは体力を回復させないと―――
先ほどの寝技で思ったよりも体力を消耗している、たとえこの男を倒したとしても次の相手が出てくる可能性が高い以上、体力の温存と回復に努めなければならない。
だが当然相手もそれがわかっている為休ませてなどくれない。
円を描くように綾香の周囲を回り、その異常に長い四肢を駆使して、綾香のリーチの外から盛んに攻撃してくる。
「くっ―――」
鋭く、早い連撃・・・・ボクシングのジャブにも似た、しかし貫き手が綾香の身体を幾度も翳める。
しかし―――
―――何のつもり?―――
その攻撃はあまりにも軽い。
威力など度外視、ひたすらにただ当てる事のみを目的とした軽い連撃。
ジャブのように脳を揺らす事を目的としている事訳でもない、狙いは主に身体の下・・・・腰や胸を狙いっていた。
しかし、警戒しながらも訝しむ綾香の体に、徐々に変化が訪れ始めた。
そろそろ回復に向かわなければならないのに先ほどから呼吸は乱れたまま、鼓動は早まったまま収まらない。
体が奇妙に熱っぽく、奇妙な焦燥感が綾香を支配していた・・・・。
「・・・・んっ!」
その時、また男の貫き手が綾香の形の良い胸の先端をわずかに翳める。
と、同時に背筋を不可思議な電流が駆け上がり、思わず声が漏れ、動きが止まった。
「くっ、あっ!」
ソレを狙いすました様に男の手が背後から綾香の尻に触れ、ビクンと身体が震える。
―――な、何・・・・?こ、これ―――
駆け上がった電流とじわじわと身体の芯を焦がす未知の熱と焦燥に戸惑う。
「へへへ、そろそろ効いてきたようだな?」
荒い息をつき、どこか熱っぽい視線を自分に注ぐ綾香を眺め痩せた男が嗤った。
「はぁ・・・・はぁ・・・・き、効いてきた・・・・ですって?」
意識にかかる桃色の霞を振り払い、僅かに熱く疼く腰を奮い立たせ綾香が男を睨みつける。
素早く伸びてくる男の貫き手を払いのけ、背後に下がった。
「その服の股間の部分にな、綾香ちゃんの体をエッチにする薬が染みこませてあるのさ。時間がたって汗でそれが溶け出すと・・・・ふふふ、もうわかるよな」
「な、なんて事を・・・・」
知らず膝がもじもじと擦れ合う、呼吸が荒く乱れ、ぐらぐらと頭が揺れ、視界が霞む。
「ほらほら・・・・ボゥ~っとしてちゃ駄目だぞぉ?」
「ん!」
いつの間にか間合いを詰めていた男が綾香の耳元に顔を寄せて細く窄めた吐息を左耳へと吹きかける・・・・ゾクゾクと駆け巡る刺激に体を強張らせた。
「こ、この・・・・っ!」
「おっと・・・・」
横薙ぎに振るわれた綾香の腕が軽く男の手掌で止められ、手首を掴まれる。
「やっ・・・・は、離しなさい!」
「ふふふ、もうスピードも威力もほとんどないぞ・・・・」
手首を封じたまま、男の逆の手が綾香の脇の下から手を回しその形の良い胸の膨らみを掌に収めた。
「あっ・・・・はっ・・・・・だ、だめっ!」
慌てて空いた手で胸を嬲る男の手を掴むが力の篭らない手では引き剥がす事も動きを止める事も出来ず、円を描くようにゆっくりとこね回される。
綾香の耳に寄せられた唇は離れることなくその可愛い耳たぶを啄ばみ、甘噛みし、吐息が耳の穴へと吹き込みまれる。
ゾクゾクと背筋を駆け上がる性的な刺激、振り払おうともがくがまるで力が入らない。
「随分と耳が弱いんだな・・・・ふふふ、それに柔らかい胸をしている・・・・」
耳元で囁かれるだけで背筋が震える。
男の手に収められた膨らみはゆっくりとこね回され、時折緩やかに揉まれ、絞られ、絶え間なく迸る刺激を綾香の脳に送り込んできた。
「ひ、卑怯者・・・・こ、こんな・・・・うっ・・・・こんな嫌らしい薬で・・・・うっ」
クチュッユクチュクチュ・・・・
細められた舌が耳の穴に差し込まれ蠢き、ゆっくりと出し入れされる。
時折、手掌や指で胸の頂を擽られて腰が砕けそうになった。
―――く、悔しいけど薬のせいだけじゃない。こ、こいつ・・・・う、うまい―――
巧みに身体が高められてしまう、自分の中の焦燥や欲求を自在に受け流され、反らされ、嬲られる。
「ふふふ、我慢できないかい? こう見えてもお嬢ちゃんみたいな闘士を何人も何人もこうやってイカせてきたんだ・・・・お嬢ちゃんだけじゃない恥ずかしい事はないぜ?」
ニヤニヤニヤニヤ・・・・
耳元で囁かれる女にとって屈辱の・・・・しかし蠱惑的な誘惑に痺れた脳が震える。
粘膜から吸収された媚薬が全身を焦がし、腰を溶かし、理性を激しく揺さぶった。
「だ、黙りなさい・・・・くっ・・・・こ、この下手くそ・・・・っ」
激しく首を左右に振って誘惑を拒む、背中まで伸びる黒髪が乱れて宙を舞い、男の鼻先を掠める。
「・・・・そりゃあ失礼・・・・でも・・・・」
クチュ・・・・
「はっ・・・あ・・・っ!」
いつの間にか胸を離れ、腰に回されていた手が背後から綾香の股間に触れていた。
スルリとレオタード状のコスチュームの隙間から指が侵入し、その下に着かれたスパッツの上からソコをゆるゆると刺激する。
「や、やめっ・・・・あっ・・・・そ、そこは・・・・ああっ!!」
「ふふふ、もうグショグショじゃないか・・・・下手糞なオレの責めでここまで濡らすなんてサービス良いねえ綾香ちゃん・・・・」
「だ、黙りなさい・・・・っ・・・・あっ・・・・だ、駄目ぇ・・・・」
クチュクチュクチュ
指が蠢くたびにいやらしい水音が響く、必死に足を閉じても既に侵入している男の指は阻めず、動きを抑えることも出来ない。
背後に回った男は掴んでいた手首を解放し、空いた手を再び胸に回して愛撫を繰り返した。
「こ、こんな・・・・こんな事・・・・はあっ!」
スパッツの中に侵入した指が綾香の中に差し込まれ、迸る新たな快楽に堪らず泣き叫ぶ。
敏感な粘膜をゆっくりとかき回され、中を軽く浅く抜き差しされて、僅かに感じた異物感も痛みもあっさりと快楽の中に溶け去った。
―――こ、こんなの・・・・こんなの知らない―――
綾香とて想い人である浩之への思慕を一人自分の体にぶつけた夜とてあった。
けれど稚拙で臆病な自分に対する愛撫など比べるべくもない激しく巧妙な責め
「ほら・・・・見てみな・・・・」
胸を嬲っていた男の手が綾香のおとがいを掴んで正面を向かせる。
「な・・・・!?」
試合場の天井に吊るされた巨大なオーロラビジョン・・・・そこにはこね回され、揉み回され形を変える胸。
股の部分が濡れて染みになり、指の動きにあわせて蠢く赤いコスチューム。
そしてなにより頬を紅潮させ、目を潤ませ、微かに開いた口から甘い吐息を吐く自分の女の顔・・・・
それらがアップとなって映し出され全会場に流されている。
「そ、そんな・・・・」
呆然とする綾香の首筋に唇を寄せて、舌を這わせ、キスを繰り返しながら男は囁いた。
「綾香のエッチな姿にほら・・・・お客様が興奮してるぜ」
会場の観客席を埋め尽くす男も女も、戦いに敗れ嬲られながら感じてしまう美しい女闘士の姿に見入っていた。
「い、言わないで・・・・そ、そんな事・・・・はっんっ」
「ほら・・・・その可愛い表情も身体も、もっと見てもらいな・・・・」
大勢の人間に自分の乱れる姿を見られている・・・・それが媚薬に狂わされた綾香の被虐心を煽り、余計に快楽を高めると男は知っている。
「あっ!」
コスチュームの肩口をそっとずらして下ろされる。
ゆっくりと焦らすように露になっていく右の胸の膨らみに・・・・観客が響めいた。
「い、いや・・・・あっ・・・・ああっ」
普段の強気の表情を羞恥に染めて顔を背け、それでも迸る快楽に喘がされる。
身体を焦がす熱にわずかに赤らみ、それが雪のように白い肌を引き立て、女の裸など見慣れた男も観客たちも、その美しい胸に生唾を飲み込んだ。
「ほう・・・・綺麗な胸をしている・・・・」
直接肌に触れられ、異性の手が触れさせた事のない胸や秘所を嬲られる屈辱も、耳元で囁かれる恥辱の言葉も快楽に溶けてしまう。
「あ、あっ・・・・わ、わたし・・・・あっ、ああっ・・・・」
桜色の胸の頂がツンと尖り、親指を人差し指に挟まれ、擦られ、摘み出されては快楽を脳内で炸裂させ、秘所は男の指が蠢くたびに歓喜に震えながら悦びの雫を流した。
コスチュームの股間の部分は既にグッショリと濡れて染みになり、赤い布地を色濃く染めている。
「わ、わたし・・・・私・・・・も、もう・・・・」
意に反してどんどん高まっていく狂わされた身体、涙で潤んだ視界に大画面一杯の快楽に溺れる自身の表情が映し出された。
心の中で何かが崩れ落ちていく・・・・エクストリームチャンピオンとしての誇りも、来栖川財閥令嬢としての矜持も全て押し流されていく。
「あ、あ、あっ・・・・あっ、駄目・・・・。も、もう・・・わ、私は・・・・私は・・・・・」
男の腕の中で必死に身体を伸ばし、限界まで背中を反らす、白く染まっていく意識・・・・・
会場内の熱気が一気に高まる、全員が悟ったのだ・・・・強く美しい獲物が快楽に屈し堕ちる瞬間だと・・・・
ゴクリ・・・・
男も女も全員が自分の唾を飲み込む音を意識する。
スパッツの中で的確に探し当てられた敏感な核がキュッと押し潰された。
「あ、あっ、ああ・・・・・あああああああああああああああああああぁぁぁ――――――っ!!!!」
無駄に高価な拡声器でめいいっぱい拡張された美しい啼き声が割れる事も損なわれる事もなく会場中に響く。
美しい女鹿、いや女豹が快楽に撃ち抜かれ、男の腕の中でそのしなやかな身体を跳ねさせた。
縋りつくように背後の男の腕を掴み、白い喉を反らして男の肩に頭をぶつけ、ただただ悶え叫ぶ。
「あっ・・・・あっ・・・・・あああっ!!」
立て続けに襲い掛かってくる絶頂の波に翻弄され、身体が幾度も伸び上がり、跳ねあがった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」
初めて経験する怒涛如き快楽のの奔流がようやく収まる。
弛緩した身体が、男の腕の中に倒れこみ、その厚い胸板に背中をぶつけ、力なくもたれ掛かった。
憎むべき男の肩に頭を預けて荒い息を吐く、霞む視界にニヤニヤと笑う男の満足げな顔が映った。
―――悔しい・・・・こ、こんな・・・・こんな奴にイカされて―――
目の端から溢れた雫が頬を流れ落ちる。
浅ましく啼き叫び、淫らに悶え喘ぎ、好きでもない男の手で女としての顔を暴き出された。
カリッ・・・
「うっ!」
耳たぶが甘噛みされ絶頂の余韻で敏感な身体が呆気なく反応し、無理矢理意識を向けさせられた。
「ふふふ、ボウッとするのはまだ早いな。まだまだお楽しみはこれからだぜ?」
「あああ、その通りだぜ」
不意に自分を嬲る男とは別の声が響く。
聞き覚えのある声のほうに向くとそこには先ほど綾香が倒したはずの巨漢が立っていた。
「あ、貴方・・・・」
「けっ、やってくれるぜ。この女・・・・」
殴打されたこめかみを摩りながら巨漢が憎らしげに綾香を睨む。
「へっ、お前の場合油断が招いた敗北じゃねえか、自業自得ってもんだぜ」
「うるせえ!お前だってオレがグランドでこの女を消耗させてたから勝てたんじゃねえか!!」
背後で痩せた男が嘲い、巨漢が不機嫌そうに文句を吐き捨てる。
「まあ、お前の勝利にケチをつける気はねえよ。でもよ、後ろくらいいいだろ?」
巨漢がこズルそうに哂う、黒のビキニパンツの中でその身体に見合ったサイズに膨れ上がった肉の塊がどす黒い欲望を主張している。
「おいおい、初めてでお前に後ろなんか犯られたらこのお嬢ちゃん壊れちまうぜ?」
「あ、あなたたち・・・・な、何言って?う、うしろ?」
自分の事を言っているのは分かる、だが理解できない、いやしたくない。
「くくく、可愛そうにねえ」
痩せた男が哂って綾香の身体の向きを変える。
痩せた男と向かい合うように姿勢をとらされ、その両の太ももを抱えられ、持ち上げられた。
ニヤニヤと哂う巨漢がゆっくりと綾香のお尻の感触を楽しむように撫で、おぞましさに身体が震えた。
ビリッ
お尻を覆うコスチュームがずらされ、黒いスパッツが刃物で裂かれる。
僅かに露になりお尻が外気に触れる、
「な、何を・・・・い、いったい何をするつもりなの?」
怯えるように背後に立つ巨漢の男を振り仰ぎ・・・・
「あっ!」
弾かれた様に前に向き直る。
伸ばされた巨漢の男の人差し指が、剥き出しになった綾香の尻の窄まりに押し当てられていた。
「ど、何処を・・・・さ、触って・・・・あっ!!」
皺の一つ一つを伸ばすかのようにゆっくりと指の先で揉み込まれ、括約筋が痙攣し、背筋を経験したことのない悪寒が駆け上がる。
「あっ・・・・うっ・・・・だ、駄目・・・・そ、そんな汚いところ・・・・うっ・・・・」
誰の手にも触れられたことのない不浄の穴をゆるゆると指を使って撫で責められ、揉み解された。
媚薬に狂わされ、一度快楽を受け入れた綾香の身体が徐々にそのおぞましい触診さえ、ゆっくりと快楽に変換し始める。
―――こ、こんな・・・・わ、私どうして―――
ジワジワと腰の奥深くから溢れる感覚・・・・人として認めたくない衝動に恐れ、戸惑い・・・・自分を抱える痩せた男にしがみ付き、その胸に顔を埋め、必死に否定しようと喘ぐ。
「ククク、オレをぶちのめしたあの時の威勢の良さは何処行ったのかな?」
自分の指によりにもよってお尻の穴で感じさせられ苦悶する美少女の顔を後ろから覗き込み、巨漢の男が嘲笑った。
「さて、コイツを塗って準備しないとなっと!!」
「あああっ!!」
ヌルリ・・・・何かを塗った太い指が中に潜り込んでくる・・・・背中が仰け反り、反動で漆黒の長髪が宙を踊った。
大勢の観客の前で自分よりも遥かに小柄で年下の少女に敗北し、恥をかかされた暗い復讐心が満たされていく。
「あっ・・・・くっ・・・・・」
初めて異物を受け入れる後ろの穴が呼吸でもするかの様に開閉して、男の指を租借する。
「おうおう、たいした締めつきだ・・・・」
ゆっくりと指が抜き差しされ、指先に塗着した何かを綾香の中に塗りこんでいく。
「あっ・・・・はっ・・・・な、なに?・・・・何を塗って・・・・うっ!」
塗られた何かのせいだろう・・・・滑りが良くなった指が自在に中で蠢き、出入りを繰り返す。
「あっはっ・・・・・だ、駄目・・・・駄目ぇ!」
指が中で回転し、指の根元で入り口の括約筋が抉られ、指先で腸内が擦られた。
入り口で散々感じさせられた綾香が、今度は中も含めたお尻全体で快感を浴びせられ始める。
「や、やめ・・・・やめて・・・・い、やぁっ、お、お尻で・・・・こ、こんな所で感じるなんて・・・・・んああっ!!」
ゆっくりと指が中で回転するごとに羞恥とプライドが削り取られる、恥ずかしい穴を指が抜き差しされるごとに尊厳も誇りもすり抜けていく。
自分を陵辱する男の片割れの胸に縋りつく、必死にこみ上げてくるものを否定しようと首を振った。
チュポン
「ああああっ!!」
深々と抉り貫き啼かせた後、大きな音をたて指が引き抜かれ、迸った肛悦に一溜まりもなく悶え喘ぐ。
「へへへ。随分とお尻で気分出してたじゃねえか・・・・来栖川のお嬢様ともあろう方がそんなにお尻が良かったかい?」
「はぁ・・・・はぁ・・・・くっ・・・・」
涙で濡れる瞳で背後の巨漢を睨む・・・・しかし、快楽に溺れ潤んだ瞳には力が篭らず巨漢を喜ばせるだけだ。
「おお、怖い怖い・・・・でも」
ぐっとお尻の窄まりになにか熱いものが押し付けられた。
「ま、まさか・・・・」
綾香の顔が真っ青になる。
嘘だ・・・・まさか、そんなところで・・・
先ほどまで散々責められたとは言え、綾香にとってそこはあくまで排泄の為の器官だ。
それを・・・・
ズッ・・・・
「あっ!!」
狭い入り口を押し開き、僅かに緩んだとは言え、きつく締める括約筋を無理矢理押し広げて・・・・綾香の中に入ってくる。
「あっがっ・・・・・ぐうっ・・・・・」
無理矢理体の中に捻じ込まれたモノによって、肺から酸素が押し出され、酸欠の金魚のようにパクパクと口を開閉した。
ズン!!
「ああああああああああああああああああああああっっ!!!!」
灼熱の肉の槍に根元まで押し貫かれ、一溜まりもなく綾香は絶叫した。
喉を限界まで反らし、輝きの失われた瞳が見開かれ、銀の雫が零れ落ちる。
―――お、お尻で・・・・お尻の穴で・・・・わ、私―――
痩せた男の身体に縋りついていた手ががブルブルと震え、倒れこむように胸板に顔を押し付けた。
「くくくく・・・・暖かくてきゅっと締め付けてきて・・・・いいねえ、どうだい?お尻の穴で女になった気分は?」
「ふぅっ・・・・ふぅっ・・・・」
必死で息を吐き出しながら反論することも振り向くことも出来ず、涙の浮かんだ目だけで、自分の尻を犯した背後の巨漢を睨む。
媚薬や塗りこまれた薬のおかげで傷みも薄く、裂けたりはしなかったが圧倒的な異物感で息をするのも苦しい。
「気の毒になあ・・・・初めてがお尻の穴だなんてよ。このアナル狂いのせいで・・・・」
「けっ、何言ってやがる気の強え女は尻の穴で堕とした時が最高なんだよ・・・・」
ニヤニヤと笑いながら口調だけ気の毒そうに声を掛ける痩せた男に、綾香の中の熱をじっくりと味わうように動きを止めていた巨漢がゲラゲラと嘲笑って腰を軽く揺さぶった。
「あっ、かっ、ぐうぅっ・・・・・」
それだけで衝撃が全身を貫き、呼吸が止まる。
括約筋がまるで食い千切らんばかりに男のモノ締め付け、苦鳴が喉から漏れる、汗と涙が飛び散った。
「おいおい、綾香ちゃん初めてなのに無茶してやるなよ。壊す気か?」
やれやれと痩せた男が自分の胸に縋りつき苦しみに喘ぐ綾香の腰に手を伸ばす。
「あっ!!」
顔が跳ね上がり、目の前の痩せた男を驚愕に見開いた目で声も無く見つめた。
「どうだい? 少しは楽になったかい?」
「や、やめっ・・・・あっ・・・あ、あああっ!!」
綾香の秘所を指で嬲りながら優しい笑顔で悪魔が囁く。
一度昇り詰めさせられ、媚薬に支配される身体は、あまりにもあっさりと綾香の意思を裏切り、男の指の責めを受け入れる。
クチュクチュ・・・・
水打つ音が響き綾香は震え痙攣しながら背後の責めに苦悶し、前からの責めに身悶えさせられていく。
その間も肉の槍の熱がじんわりと綾香の尻の穴の中で脈打ち、焦がし、やがて前後や回転を加えながら緩やかに中をかき混ぜ始めた。
「あっ・・・・あっ・・・・あ、ああっ・・・・こ、こんな・・・・」
「ふふふ、どうだい?気持ちよくなってきたかい?」
後ろと前から吹き上がる感覚が溶け合い、混ざり合い、快楽に変換されて共振しあいながら背筋を駆け上がり、脳を直撃する、理性を・・・・意識を溶かし落とそうと暴れ狂う。
―――う、嘘よ。わ、わたし・・・・わたし・・・・―――
胸の内から湧き上がる考えを必死で振り払おうと首を左右に振る。
首を反らせ、、震える眼瞼をぎゅっと閉じ、甘い声が漏れそうになる唇を噛み締めた。
「そうそう、頑張らないとコイツにお尻の穴で壊されちゃうよ?」
「そ、そんな・・・・あっ、あっ・・・・う、嘘ぉ」
規格外のサイズの肉棒がすでに尻に馴染み始めている、痛苦は既に無い、
徐々に激しくなる突き込み、男の腰とお尻がぶつかる音が高らかに響き、貫かれ、抉られ、ねじり込まれ・・・・理性と意識を決壊させようと怒涛の肛悦が綾香の中に刻み込まれていく。
「嘘じゃないさ」
クチュクチュ
前を飽きることなく指で嬲りながら痩せた男が哂う。
「お尻の穴でイキ狂わされて、お尻でしか満足できなくなって、トイレの中でウンチするたびに逝っちゃう様な変態アナル奴隷になるんだ」
「い、いや・・・・いやぁ・・・・そ、そんな・・・・の・・・・・」
「へへへ、そんな事すぐに言えなくなるさ」
ズンズンズンズンズン・・・・・
「あ、あ、ああああああっ!!」
背後の巨漢が哂いながら激しく突き込み、綾香の声を嬌声に変える。
入り口をねじ擦られ、誰の手も触れたことのない奥にありえないほどの強烈な刺激が刷り込まれる。
「あ、あ、あ、ああっ・・・・だ、だめ・・・・・あっ・・・・・だめぇ・・・・・」
回転運動で突き込まれ、腸粘膜を削り取りながら、最奥まで到達する、そして引き抜かれる長大なモノは爆発的に増幅された排便感を綾香の尻に叩き込み、存分に味合わせていった。
―――お、お尻が・・・・わ、わたし・・・・お尻が・・・・―――
「い、いや・・・・そ、それ・・・・それだけは・・・・ゆ、許して・・・・うっ・・・・許してくだ・・・さい・・・・ああああああっ!!」
恥も外聞も無く懇願した、自分を犯し狂わせ、淫らな身体に変えた憎い男たちに泣ながら請い願った。
そして・・・・
ドクン!!
それは叶えられる事はなかった。
背後の男のうなり声と共に熱い粘塊が腸壁に叩きつけられ、直腸の中を爆発的な濁流が溢れかえった。
傷ついた腸壁に染みこんで行くマグマのような精が、刺激をひたすらに増幅し、莫大な快楽に挿げ替える。
「あ、あ、あああああああああああっ!!!!!!!!」
髪を振り乱して泣き叫ぶ。
自分でも分かる程、ゾッとするほどの快楽に濡れた浅ましい鳴き声。
尻が強く引き寄せられ、直腸内に一滴残らず精を注ぎ込もうと深々と貫き、綾香の後ろ穴はソレを搾り取ろうときつく収縮する。
ドクンドクンドクンドクン・・・・・
灼熱の濁流が腸内を焼き尽くしながら、肛悦を綾香の脳と身体に決して消えない証を刻み込んでいく。
ズルリ・・・・
「うっ・・・・くうっ・・・・」
引き抜かれる逸物に尻穴を抉られ、迸る肛悦に思わず甘い声が漏れる。
解放された綾香が床に両手両膝をついて荒い息を吐く、その両の太ももをゆるい糊のような粘液が伝い落ちた。
「へへへ、良かったぜ・・・・これでお前は俺らのものってわけだ・・・・」
自分を叩きのめし、恥をかかせた少女を尻で屈服させた暗い喜びにニやつきながら巨漢が綾香を見下ろし囁く。
「はぁ・・・・はぁ・・・・一度抱かれたくらいで・・・・私はあなたのものになんかならないわ・・・」
涙に濡れ・・・・それでもまだ鋭さを失わない眼差しが自分を犯した男たちを睨みつけた。
「たいした玉だな・・・・けどな、どんなに否定したって俺に抱かれたって事実はあんたの中から消えやしないぜ」
「・・・・・・っ」
突きつけられる事実に歯を食い縛る。
「そうそう、それにまだまだ・・・・・これからだよ?綾香ちゃん・・・・」
そしてそれはまだ地獄の入り口に過ぎなかった。
ヴンヴンヴンヴン・・・・
―――あれからどのくらい経ったんだろう?―――
絶え間なく響く電動音を聞かされながら綾香はぼんやりとそんな事を考えた。
あの闘技場でお尻を奪われ、穢された後、ここに連れて来られ、両手を背中の後ろ手に拘束された状態でベッドの上にうつ伏せに寝かされている。
「うっ・・・・くっ・・・・あっ!」
試合用のコスチュームから綾香の通う寺女の制服に無理矢理着替えさせられ、無駄に豪華なベッドの上で身を捩る。
両手を拘束され、右の足首は足枷でベッドに繋がれている・・・・逃げる事も出来ない。
ヴンヴンヴンヴン・・・・
「はっ・・・・んっ・・・・・くうっ・・・・」
そしてなにより・・・・今の綾香を責め苛む存在・・・・・
本来なら光輝く陽の世界の住人である綾香を、こんな豪華絢爛なベッドの上とは言え虜囚という暗部に繋ぎ止める枷・・・・
それが細腰を隠す短めの寺女の制服の紺のスカートの中から突き出ており、絶え間なく振動し蠢いていた。
ヴンヴンヴンヴンヴヴヴヴヴ・・・・
どぎついピンク色のプラスチックのスティックの先端・・・・一見するとそう見えるだろう。
だがそれがなぜ綾香の尻から突き出ているのか?
それも鈍い電子音を絶え間なく響かせながら激しく振動し、その度に綾香の苦悶の喘ぎ声と湿った音が周囲にまき散らされる。
「んん~~~~~~~っ!」
ビクン!!
綾香の身体が小さく震え。くぐもった声が響く。
大きなサイズの枕に顔を埋め、もう幾度目かわからない小さな絶頂に恥ずかしい絶叫を必死にかみ殺した。
―――わ、私・・・・また―――
腰が淫らにくねる・・・・もう何度この尻に突き立つ機械のおもちゃでイカされたか解らない。
ヴンヴンヴンヴン・・・・
「あ、ああっ!も、もう・・・・もうやめ・・・・ううんっ!!」
綾香の尻の穴に差し込まれた機械の男根は休むことなく、延々と綾香を責め続ける。
巨漢のおぞましい肉の槍に道を付けられ、肛悦を教え込まれた綾香の尻の穴は無機質な機械の責めさえも既に受け入れていた。
長さにして数十センチのただのゴムの機械・・・・そんなものにお尻を、全身を支配され、はしたない声をあげさせられ、淫らに踊り狂わされた。
「こ、こんなの・・・・こんなの・・・・おかしくなる・・・・」
枕に顔を押し付けたまま力なく首を振る。
新品の清潔なシーツも今や綾香の汗と涙、そして恥ずかしい雫でぐっしょりと濡れていた。
特に枕など、何度も何度も噛みしめたせいで綾香の唾液を存分に吸い込み、濡れて変色してしまっている。
―――お尻の穴でイキ狂わされて、お尻でしか満足できなくなっちゃって、トイレの中でウンチするたびに逝っちゃう様な変態アナル奴隷になるんだ―――
自分を辱めた男の言葉が脳裏に蘇った。
いやだった・・・・そんなのはいやだった・・・・なのに・・・・
「あっ、あっ・・・・・あああっ!!」
自分の身体がこの機械に淫らに作り変えられていくのが解る・・・・。
回数を追うごとに鋭さを増して行く肛悦、慣れ収まるどころか、益々貪欲に快楽を求めていく尻の穴・・・・自ら快楽を求めるかのように揺れる腰、責められてもいない箇所から恥ずかしく溢れる雫。
「あ、あっ・・・・そ、そんな・・・・ま、またぁ」
女を悦ばせ、狂わせ、堕とす為だけに膨大な金をつぎ込まれた特製のソレは、綾香の強靭な意思さえねじ伏せようと凶悪な牙を剥く。
削岩機の様に綾香の尻穴を掘り拡げ、性感を探り当て、無理矢理目覚めさせ、自覚させ、魂の奥底にまで消えない烙印を刻み込んでいった。
「だ、だめ・・・・も、もう・・・・だめ・・・・わ、私・・・・こ、壊れ・・・・壊れちゃう・・・・」
幾十ものパターンがプログラムされたその動きは精密にして苛烈・・・・振動し、回転し、蠕動し、捻転し、そしてそれらを複合しながら、性に対し未熟な綾香をたやすく快楽で翻弄し、幾度となく肛悦の前に綾香を屈服させた。
「いやぁ・・・・もういやぁ・・・・」
綾香を知るものが誰も聞いたことのないような、力なく擦れた泣き声が漏れる。
わかる・・・・またあの感覚が近づいてくる、お尻から溢れる快楽の怒涛に押し流され、無様に屈してしまう。
―――こ、これ以上・・・・これ以上お尻でされたら・・・・イカされたら・・・・も、もう―――
白いソックスに包まれた足が、その右足首に丸めたショーツを包ませたまま、ベッドのシーツを引き伸ばす。
後ろ手に拘束された手を血が滲むほどに握り締め、枕を包む白いシーツを噛み締め、高まっていく必死に身体を抑え様と足掻いた。
ヴッヴヴヴヴヴヴ・・・・
だが無情な機械仕掛けの男根は、そんな少女の決死の抵抗をあざ笑うかのように、執拗なまでに開発され尽くした綾香のお尻を掘り進み、抉りぬき、グネグネと腸内で踊り狂う。
「も、もうお尻でなんてイキたくないの。そこは・・・・そこだけは・・・・も、もう許してぇ――っ!」
ピタリ・・・・
不意に尻穴のなかで暴れ狂っていた機械が動き止めた。
「あ・・・・・!」
ビクン・・・・ひとつ大きく全身を震わせ、切なげな悲鳴を残し綾香の身体が力なくベッドの上に突っ伏す。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
ピクピクと全身が痙攣する、ようやく肛悦地獄から開放された安堵に全身が弛緩し、荒い息を吐き続けた。
「うひひ・・・・綾香ちゃん。災難だったんだな・・・・」
部屋に響く気味の悪い男の声・・・・
そのどこかで聞き覚えのある声に・・・・突っ伏していた顔が僅かに横を向く。
涙で霞む綾香の視線の先に、いつの間にかリモコンを握るぶくぶくと太った男が豪華な椅子に腰掛けこちらを眺めていた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・貴方は・・・・」
ぼんやりとまとまらない思考のまま言葉が漏れる。
綾香の祖父が主催するパーティに同席させられた時、紹介されたどこかの財閥の息子だった・・・・と思う。
ドレス姿の自分を、ずいぶんと熱心に好色そうな目で見つめていたためどうしても好きになれなかったのを憶えている。
「ウヒヒ憶えていてくれたんだな・・・・嬉しいんだな・・・・」
ニヤニヤと笑う知己の男の姿を見ても綾香はまるで安心できなかった。
あの目は先ほど自分を辱めた男たちとおなじ・・・・女を犯す喜びと期待に歪む目だと本当的に悟っていた。
「はぁ・・・・まさか・・・・はぁ・・・・貴方が・・・・?」
「あ、頭がいいんだな・・・・そうなんだな。綾香ちゃんを攫うよう指示をしたのはボクなんだな」
男の顔が狡猾そうに哂う。
「来栖川の爺さんのパーティで一目、綾香ちゃんを見た時からボクのものにしようと思ってたんだな」
「はぁ・・・・狂ってるわ・・・・」
正気とは思えない、そんな事のために浩之をさらい、自分を誘い出してあんな事を・・・・
「ウヒ・・・・凄いんだな。闘技場やベッドの上であんなによがってたのにもう元気なんだな・・・・」
「くっ・・・・」
見られていた。
男たちに尻を犯されて屈した姿も機械の男根に翻弄され懇願した姿も・・・・こんな奴に・・・・
悔しげに唇をかむ綾香の姿を見て、その太った腹を揺すって哂う。
「綾香ちゃん・・・・ボクのものになるんだな? 不自由はさせないんだな?」
「・・・・私が・・・・承知するとでも・・・・?」
息を整え、身体を起こすと鋭い視線を太った男に向ける。
怒りと屈辱が折れかけていた綾香の心に僅かに力を与える・・・・だがそれも男の狙い通りだった。
「それは残念なんだな・・・・」
ヴヴヴヴヴヴ・・・・
「ああああっ!!」
あっさりと告げた言葉と共に再び綾香の中で電動の男根が動き始める。
不意を突かれた綾香は、わずかに起こしていた上半身があっさりと崩れ落ち、ベッドの上に突っ伏した。
「あっ、あ、あっ・・・・い、いやぁ!!」
うねうねとお尻の中を掘り抉るゴムの男根が収まりかけていた肛悦にあっさりと炎を灯し、瞬く間に業火となって綾香の菊座と腸内を焼き尽くす。
「いやなら仕方がないんだな・・・・その気になるまでその玩具で楽しんで欲しいんだな」
「そ、そんな・・・・と、止め・・・こ、これを止めて・・・・はあっ!!」
男がリモコンを操作すると、男根がまるで削岩機のように尻穴を突き込み、さらに操作すると螺旋を描くように大きく捻転しはじめた。
表面に生えた無数のゴムの突起が腸内を小突き、擦り、抉る。
「あ、あっ、ああああああああっ!!」
「ほらほら、さっきまでの威勢はどうしたんだな?もしかして、もうその機械が気に入っちゃったんだな?それは仕方ないんだな~」
「ち、違・・・・あ、ああっ・・・・違う~~~~!!」
ずっぷずっぷずっぷ・・・・
それまでとは比較にならない激しい責めが綾香のお尻に叩き込まれる。
――――き、気持・・・・いい・・・・ち、違っ・・・・あ、ああっ・・・・で、でもぉ――――
「ウヒヒ・・・・素直になるんだな」
ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべた男がベッドの上に上がり、バイブの激震に震える綾香のお尻を撫でる。
「ああっ・・・・さ、触らないで・・・・うううっ!」
ぐずぐずに溶かされた腰に力が入らない。なのに淫らに揺れる腰の動きが止められない。
さわさわと触れるか触れないかの
「か、可愛いお尻なんだな・・・・」
「あっ!」
ペロリ・・・・
男の生暖かい舌にバイブが突き立ち拡張された後ろの窄まりを舐められ、背筋をゾクゾクと悪寒が駆け上がる。
「や、やめ・・・・はあぁっ」
試合場で巨漢の男根に解され、そして今バイブに貫かれ、拡がった入り口はゆるゆると舐めあげる男の舌にあっさりと快楽を生み出す。
「ウヒ・・・あ、綾香ちゃんの味がするんだな・・・・ジュル・・・・」
「そ、そんなところ・・・・あっ・・・・き、汚い・・・・・~~~っ!」
ヴヴヴヴヴヴ・・・・
激しく振動する機械に腸内をねじ伏せられ、入り口では拡げられた皺の一つ一つが丹念にほぐされ、舐められ、くすぐられ・・・・・唾液がそこに練り込められていく。
「あっはあっ!やめ・・・あああっ・・・・だ・・・・めぇ・・・・」
ぺちゃぺちゃと舌打つ音が響き、クルリクルリとバイブをくわえ込んだ縁をなぞられる。
ぞくぞくと背筋を駆け上がっていく感覚・・・・それがスッと離れる。
「さあて、ボクはこれから出かけるんだな・・・・帰ってきたら返事を聞かせて欲しいんだな?」
男が立ち上がり部屋を去ろうとする。
「ま、待って・・・・あっ・・・・こ、これを・・・・・はあっ・・・・と、止め、止めてっぇ・・・・」
「綾香ちゃんがボクのお嫁さんになると言うならすぐにでも止めてやるぞ?」
「あっ、あっ、・・・・・そ、それは・・・・あああっ!!」
ヴヴヴヴヴヴ・・・・
「いい返事を期待してるんだな・・・・5時間もすれば帰るんだな」
5時間も放置される・・・・そのあまりに絶望的な内容に綾香の顔が真っ青になる。
「そ、そん・・・・・ま、待って・・・・あ、あああああっ!!」
「じゃあね・・・・綾香ちゃん。出来ればボクが戻るまで壊れないで欲しいんだな?」
「ま、待って・・・・い、行かない・・・・で、い、いや・・・・いや・・・・いやああああああああああっ!!」
バタン
悲痛な綾香の絶叫が分厚い樫の扉に遮られた。
「うっ」
どれくらい時間が経っただろう。
小さく呻くと綾香はベッドの上で眼を覚ました。
「私は・・・・」
男が部屋から立ち去ってから散々に機械に嬲られ、ついには気を失ってしまった事を思い出す。
自分を散々に弄んだ憎むべき機械は未だにお尻に突き刺さったままだが、今は動きを止めている。
「電池でも切れたの?」
自分を苛んでいた肛悦から解放された安堵に息をつきながら身体を起こす。
クチュリ・・・・
「くっ・・・・」
足の間に感じる冷たく濡れた感触に先ほどまでの恥辱を思い出し唇を噛み締める。
そして、自分をベッドに縛り付けていた足枷が外れている事に綾香は気付いた。
「どういう事、これは?」
答えるものは誰もいない、ベッドからそっと降りる。
後ろ手に拘束された手枷こそそのままだが逃げる事は出来そうだ
拘束された手でドアを苦労して開ける・・・・廊下に人影はない。
――――罠・・・・よね?――――
あからさま過ぎる、また自分を辱めるために何かを企んでいるに違いなかった。
だが、このままじっとしていてもまた屈辱と恥辱のショーが待っている事には変わりない。
――――行くしかないか――――
綾香は不気味に静まった廊下に足を一歩踏み出した。
「ウヒヒ・・・・よ、予定通りなんだな」
無数のモニターが設置されている一室、ぼりぼりとお菓子を食い漁りながら男が、たるんだお腹を掻いた。
その視線の先にはモニターのひとつに綾香が映し出されている。
「に、逃げられるかな? 綾香ちゃん・・・・罠がいっぱいいっぱいあるからねえ・・・・」
歪んだ欲望を隠そうともせずにカメラを操作する。
モニターでは綾香が廊下に面した窓が開いているのに気付き、そこから庭に出るところだ。
「ウヒ・・・・に、庭に出るんだ。綾香ちゃん。う、運がないんだな。」
庭に設置された無数のカメラが捕らえる黒い影たち・・・・そのいくつが綾香の方にめがけて一斉に動き出す。
「が、頑張れ綾香ちゃん。た、楽しませてもらうんだな」
グルルルルルル・・・・・
異常に広い庭の一角で、綾香を取り囲むいくつもの黒い影が低い唸り声をあげる。
「くっ・・・・」
細い身体に長い手足、そして鋭い牙、軍用犬としても知られるドーベルマンだった。
来栖川の屋敷でも飼っているこの犬の事を綾香は良く知っている。恐るべき狩人であり、番犬であり、普段の綾香であればともかく両手を拘束された状態ではあまりに厳しい相手だ。
「こ、来ないで・・・・」
じりじりと後ろに下がりながらも、包囲の輪を縮める犬たちに必死に声を掛けるが、無論この冷酷な獣たちが聞きいいれるわけはない。
「せいっ!」
『キャイン!』
飛び掛ってくる一頭の黒い犬を蹴りで叩き落すが、続けざまに襲い掛かってくる犬を蹴りだけで捌く事など出来るわけも無く。
「きゃっ!」
地面に引き倒されてしまい、整えられた芝生の上に仰向けに倒れこんでしまう。
「ひっ・・・・」
圧し掛かってくる犬たち、その鋭い牙に綾香は死を覚悟した・・・・・が
ペロリ!
「ふあっ!」
不意に股間に熱く濡れた感触を感じ、思わず高い声を上げてしまう。
「な、なに・・・・?あっ!」
ペロリペロリ・・・・
自分に襲い掛かった犬が寺女の短いスカートの中に顔を突っ込んでいる。
「ちょ、ちょっと! どこを舐めて!うっ!」
股間に断続的感じる濡れた触感、響き渡る唾音。
「ま、まさか貴方たち・・・・や、止め・・・・あうっ!」
綾香の周囲を囲んでいた4頭の犬たちが次々と綾香の足元に顔を寄せ、スカートの中に鼻面を突っ込み、高らかに舌を鳴らして、舐め始めていた。
「そ、そんな・・・・ちょ、ちょっと・・・・うっ!」
背筋を駆け上がる衝撃に、思わず背中を弓なりに反らす、立ち上がろうとしたが両手を封じられた上に大型犬に4頭も組み付かれた状態ではソレすらも叶わない。
ハッハッハッハ!
犬の荒い鼻息、勢いよく振られる尻尾がその犬たちの興奮を現している。
長時間、後ろの窄まりに集中した責めと、対照的にいやらしいほど放置され続けた秘所。そこに集中するアクメ責め、複数の激しい舌の乱舞に綾香の身体はパニックに陥っていた。
『ウヒヒヒ・・・・ご機嫌いかがかなんだな? 綾香ちゃん!』
不意に夜の庭に響く聞き覚えのあるおぞましい男の声。
「!? あ、貴方・・・・うっ・・・・こ、これは一体。ど、どう言う・・・・はあっ!」
『ウヒ・・・・あ、綾香ちゃんのアソコからね。獣が興奮するフェロモンが出る薬を注射しておいたんだな。』
「なっ!?」
盛んに振られる尻尾、荒々しい鼻息。
綾香は理解した・・・・やはりこの犬たちは自分に欲情しているのだと・・・・
「な、何を考えて・・・・あっ・・・・や、やめ・・・・そ、そこはぁっ!!」
チャプチュプチャプ
浮き上がる腰、反り返る背中、犬に責められているとは思えないほどの巧みな責め。
『そ、その犬たちはし、知ってるんだな。どうすれば綾香ちゃんが自分たちのお気に入りのフェロモンを出してくれるか・・・・ウヒ』
「あっ、あっ・・・・な、何ですって・・・・ううんっ!!」
ビクン
綻び緩んだ粘膜が舌でくすぐられ、敏感な核が舌の先で盛んに弾かれる。
『も、もちろん綾香ちゃんの身体がエッチになる薬も注射しておいたんだな。ウヒ・・・・』
「あっ! い、いや! そ、そんな・・・・」
腰が跳ね上がり、首を仰け反らせる。薬で狂わされ、散々に焦らされ続けた綾香の秘所が今、激しい舌責めにゆっくりと開花しようとしていた。
『あ、綾香ちゃんがか、感じて濡れれば濡れるほどフェロモンは撒き散らされて・・・・ウヒ、早く何とかしないと庭中の獣が寄って来るんだな?』
「そ、そんな・・・・はあっ!!やっ、だめ!!」
犬にアソコを舐められて感じてしまうなど認められない、認めたくない!
それでも、綾香の中の女が性器に集中する責めに狂わされてしまう、屈服してしまう。
――――こ、こいつ、な、なんて奴――――
無数の観客の中でのアナルレイプショー。
長時間バイブで尻ばかりを散々に責め抜いた恥辱の放置プレー。
そして今度は・・・・
綾香は理解した。
此の男は自分を花嫁にしたいんじゃない・・・・私という玩具を壊れるまで弄ぶつもりなんだ。
あの男にとって自分は、奴隷でさえない・・・・来栖川 綾香と言う性の玩具なのだと。
「く、狂ってる! あっ・・・・貴方は正気じゃない!ああっ!!」
何処からかこの恥辱の獣姦を眺めいるだろう男。こんな奴の姦計にはまり、獣に責めよがらされる自分が余りに惨めだった。
――――こ、こんな・・・・こんなの――――
自分の足の間に陣取り、正面から自分を舐め責める一際大きい犬と目が合う。
色に狂い、欲情した獣の目、無心に綾香の秘所を舐めしゃぶる獣の欲望にギラツクが眼が好色そうに笑った様に見える。
獣にも解っているのだ・・・・・自分たちがこの美しいメスを屈服させているのが・・・・自分は犬にさえ見下されたんだ・・・・
『ほおら、スイッチオン・・・・なんだな!』
「!!」
ヴヴヴヴヴヴ・・・・
「あ、ああああ~~~~~~~~~~~っ!!」
再びお尻の中で動き始めた狂気の魔具に悲痛な叫びと、それに続く艶やかな嬌声が月に照らし出された夜の庭に響いた。
『ウヒ・・・・綾香ちゃんお気に入りの玩具と綾香ちゃんをお気に入りのその犬たちにぞ、存分に可愛がってもらうと良いんだな?』
「あっ、あっ、も、もう・・・・もう、い、いやあぁ~~~~~~!!」
・・・・自分と言う人間がどこまでも堕とされていくのに悲しむことさえ出来ない、悦ばされてしまう。
芝生の上で必死に首を振ってその感覚に抗う、髪が振り乱れ、涙が飛び散った。
――――そんなのイヤだ・・・・・あっ・・・・ぜ、絶対・・・・絶対――――
心が砕けそうなほど悔しく悲しいのに、身体は浅ましいほどに乱れ悦び、もっともっとと快楽を、肛悦を求め、犬の舌さえ求めせがむ。
「あ、あっ、そ、そんな・・・・そんな・・・・わ、私・・・・あ、ああっ・・・・」
身体が高ぶっていくのが解る・・・・快楽に屈服してしまうのが解ってしまう。
大事なところを犬畜生に舐められて、玩具にお尻を弄ばれて・・・・わ、私・・・わたしは・・・・・
ピタリ・・・・
絶頂に押し上げられる寸前、自分と言う人間が壊れてしまう寸前、不意に犬の舌も、尻を責める魔具の動きさえ止まった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・え・・・・?」
ぼんやりと周囲を眺めるとあれほど傍若無人に自分を嬲っていた犬たちが怯えている・・・・尻尾を尻の間に隠し、耳を伏せてゆっくりと後ずさっていく。
その視線の向く先に目を向けて綾香は息を飲んだ。
闇の中からゆっくりと歩を進め現れる影、大型犬であるドーベルマンでさえ比較にならないほどの巨体が月に照らされて露になる。
「はぁ・・・・はぁ・・・・と、虎?」
ただの虎ではない・・・・雪のように白地に虎模用、そしてサファイアの様な青い瞳のアルビノ種・・・・中国で白虎とも言われるホワイトタイガー。
日本の庭先で虎に出会ったと言う違和感も、夜に猛獣と対峙する恐怖心も忘れ、綾香は月夜に照らし出された白虎をただ美しいと思った。
ぼんやりと美しい虎を眺める綾香にチラリと視線を送り、その白き虎は一声咆哮した。
地を揺るがすほどの轟音。
それだけだった。たったそれだけで猛犬として知られるドーベルマンは蜘蛛の子を散らすように姿を消した。
圧倒的なまでの格の違いだった、そしてその咆哮は同時に綾香の心まで撃ち抜いていた。
「あ・・・・あ・・・・」
ゆっくりと虎が歩を進め近づいてくるのを逃げる事さえ忘れ呆然と眺める。
ベロリ・・・・
「あううん!!」
それまで決して漏らさなかった酷く甘い声で鳴いた。
猫科特有のざらついた舌、先ほどの犬たちとは比べ物にもならないサイズと質感を持ったそれに綾香は一溜まりもなく屈服させられた。
たった一度のそれにブリッジでもするように背を反らし、腰を跳ねさせた。
テクニックとかそう言うレベルではない。白虎の持つ絶対的な強者としてのオスの前に綾香の中の女が屈したのだ。
「そ、そんな・・・・あっ!」
先ほどまでの複数の舌による乱舞と違う、圧倒的な力と質感が綾香の中にゆっくりと快楽を刻み込んでいく。
「だ、だめ・・・・・やああっ!!」
虎のサファイアブルーの瞳が綾香の目を射抜く。
鼓動が高鳴った。美しく雄雄しい獣に見据えられ抵抗も忘れてしまう。
決して乱暴ではない、不思議と優しささえ感じる力強い舌の動きが綾香の中の不快を恐れを消し去り、変わりにどんどんと快楽を引き上げていく。
「こ、こんなの・・・・わ、私・・・・私・・・・」
熱に浮かされた様に呟き、ただただ押し寄せる快楽に身を委ねる。
異種である獣に責められているのに、気持ちいいのが止められない。快楽に抗う心が湧かない。
「わ、わたし・・・・も、もう・・・・もう・・・・・だめぇぇぇ~~~~~~~~~~~~!!!」
敏感な秘核を舐めあげられ、綾香は達した。
ビクン
大きく震え、仰け反る身体・・・・酸素を求めるようにパクパクと口が開閉し、眼が大きく見開かれる。勢いよく噴出した潮が白虎の顔を濡らした。
「あ、ああああああああああああああああああああぁぁ~~~~~っっっっ!!」
静寂に包まれている月夜の下、少女の叫びが木霊する。
幾度と無く痙攣する身体、背中を弓なりに仰け反らせ、喉を反らして満月を仰いで鳴いた。
「あっ、あっ、あ・・・ああ・・・・」
絶頂の波頭がようやく収まり、綾香の身体から力が抜け落ちる。
絶頂の余韻に、時折身体を痙攣させる身体を芝生が受け止め、グッタリと横たわる綾香の汗で額に張り付き乱れた髪を虎が舌で整えるかのように舐める。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
ぼんやりと虚ろな瞳で白い虎を見上げる。
不思議と獣に絶頂に追いやられたと言う不快も屈辱も湧かなかった。
ゴロリ・・・・
「あっ!」
白虎が頭を使って器用に、脱力した綾香の身体をうつ伏せにし、背中に担いだ。
綾香を落とさないように気遣いながらも白い虎は疾風と化す。庭を駆け抜け、高い塀を飛び越え、気付くと随分と離れた小高い丘に綾香たちはいた。
「貴方・・・・私を助けてくれたの?」
ブチッ!
尋ねる綾香の言葉を肯定する様にその鋭い牙で綾香の両腕を封じていた皮の拘束具だけど噛み千切った。
「・・・・え?・・・・あ、貴方・・・・あ、ま、待って・・・・・」
そして・・・・・
「う、う、うあああああああああああああ~~~~~~~っ!!」
深々と綾香の尻を貫いていた長大なバイブをその顎で噛み締め、一息に引き抜いた。
襲い掛かった肛悦、たったソレだけの事で綾香は再び絶頂へと導かれ、身を仰け反らして浅ましい嬌声を上げさせられる。
「あ・・・・ああ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
長々と自分の両手と尻を支配していた拘束具と玩具から解放され、綾香は両手を地面について荒い息をつく。
「あ、ありがと・・・・でも、もうちょっと優しくして欲しかったかな・・・・」
思わず獣である虎に向けて感謝の言葉と苦言を漏らしてしまう自分に苦笑する。
だがこの賢く美しい獣はなんとなく理解しているように感じていた。
ベロリ・・・・
「はううん!!」
散々に責め抜かれ、痛々しいまでに腫れあがり、解されて拡張されわずかに口を開ける後ろの窄まりを優しく虎に舐められ、たまらず綾香が甘く鳴いた。
「ちょ、ちょっと・・・・あ、うんっ」
ぺちゃぺちゃ・・・・
自然の獣が傷を負った仲間の傷口を舐め癒すような、嫌らしさを感じない優しい舌使い。
それでも散々に開発されたそこは快楽を生み出し、綾香を可愛らしく鳴かせてしまう。
「ま、待って・・・・お、お願い・・・・そ、それ以上されたら・・・・はあっ・・・・」
腰が揺れる・・・・なぜか嫌悪を感じない、でもやっぱりお尻はいやだった。
だがペロリペロリと優しくソコを舐められると腰が震えてしまう。
「い、いや・・・・だ、だめ・・・・い、意地悪しないで・・・・」
静止しようと甘えるように喘ぐ綾香を愛しい恋人にちょっとした意地悪をするように、美しく白い虎は優しく綾香のお尻を苛める。
「や、やっ・・・・お、お願い・・・・駄目ぇ・・・・!」
思わず上がる悲痛な叫び、眦から落ちる銀の雫・・・・・ピタリと虎の責めが止んだ。
「はぁ・・・・はぁ・・・・もう、スケベ・・・・」
グル・・・・
ようやく止めてくれた白い獣を横目で睨み、尖らせた唇で呟くと虎の顔がどこか申し訳なさそうに俯く。
「・・・・私を抱きたいの?」
そんな白い虎の太い首を抱きしめ、その心地よい毛皮に頬を摺り寄せ、そっと耳元で囁く。
「・・・・いいよ。心まではあげられないけど・・・私の初めてを貴方にあげるわ・・・・」
虎の額にそっと口付け、身体を離すとゆっくりと制服を脱いでいく。
リボンを外し、黄色いアンダージャケットを脱ぎ、白のYシャツを草の上に落とす。
一糸纏わぬ姿が月の光に照らし出され、白い肌が輝いた。
――――ごめんね、浩之――――
すっと、虎の前で四つ這いになる。
もう、自分は狂ってしまっているのだろう。綾香は思った。
でもいい、自分の身体は狂わされ汚されてしまった。心も多分・・・・もう、戻れない。
だから死のう、せめて恩人のこの虎(こ)に報いてから・・・・
「うっ・・・・くっ・・・・」
覆いかぶさってくる、数百キロを越すその巨体の一部とは言え背中に掛かり、綾香の身体を支える手が震える。
入り口に押し当てられる熱い塊・・・・
草を握り締め、痛みと苦しさに必死に耐える。
そして・・・・何かを引き裂くよう感覚が綾香の身体の中で響き・・・・
「あっ、ああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
小高い丘、美しい満月の下・・・・一匹の獣として綾香は初めてを失った――――
「・・・・・うっ・・・痛っ・・・・」
散々に嬲られ、薬により和らげられたとは言え初めてを失った痛みは大きい。
まるでそんな綾香の中を味わうように動きを止める虎の下で綾香は大きく息を吐いた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・うっ・・・・くっ」
グルル・・・・
歓喜に身を震わせながら、次第に大きくなる獣の動き。
やがて痛みが薄れ、違和感が消え、綾香の脳が痺れていく・・・・
「はぁ・・・・ああっ・・・・あ、ああっ・・・・こ、こんな・・・・す、凄い・・・・」
力強く組み伏せられ、激しく突き込まれ、獣臭に包み込まれた綾香の中のメスが緩やかに目を覚まし、雄々しいオスに屈する悦びに身を委ね始める。
「あっ・・・・あ、あっ・・・・はあっ・・・・わ、わたし・・・・」
背中に感じる獣毛がチクチクと肌を刺激し、背後で吼える咆哮、荒い息が耳に掛かり、それらさえ快楽へと変換されていく・・・・
――――私、感じてる。この虎(こ)に抱かれて・・・・貫かれて感じちゃって・・・・るの?――――
流されようとする心を必死に繋ぎ止めよするかの様に、地面に生える草を掴むが激しい動きにすぐに千切れ、また縋ろうと掴む。
「あ、いやっ・・・・わ、わたし・・・・こんな・・・・違っ・・・・こ、こんな・・・・つもりじゃ・・・・」
必死に首を振り拒む、しかし貫かれ揺れる腰は自然に持ち上がり、虎の動きに合わせて自分で動いてしまう・・・・
虎の腰の動きがただ激しいものから、ゆっくりとじっくりと動き、綾香を責め立てていく。
そして、綾香もまたただ虎のなすがままだったそれが、次第に綾香の本能のままに動き出す。
――――こ、この虎(こ)・・・・す、凄い・・・・だ、駄目・・・・堕ちちゃう・・・・こ、この虎(こ)の・・・・所有物(もの)にされちゃう――――
満月が照らし出す光の下、気高く美しい一匹の豹が白い虎に抱かれ、絶対的な強者に身も心も征服されていく。
「や、やめ・・・・そ、それ以上は・・・・あっ、あっ、駄目・・・・駄目になって・・・・」
綾香の堕ちゆく様を白虎はその青い瞳で見つめながら満足げに唸り、動きを加速させてゆく。
2体は激しく絡み合い、喘ぎ、悶え、そして背後の咆哮とともに灼熱の精が綾香の中に解き放たれ、獣のごとく綾香も高々と吼えた。
「あ、あっ、ああああああああああああああ―――――――っ!!」
同時に限界を迎え、綾香の背も大きく仰け反れせ絶頂へと押し上げられる。
ドクン・・・・ドクン・・・・ドクン
怒涛の精の奔流が綾香の中を満たし、溢れかえるほどに獣の精液を注ぎ込まれ、その全てに綾香は屈した。
ドサリ
「あ・・・・ああっ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・ああぁ・・・・!」
力なく草の上に突っ伏し、時折痙攣しながら虎に貫かれたまま荒い息を付く綾香、その背の上からゆっくりと虎が離れる。
ドロリ・・・・純潔の証とともに白い精が綾香の中から溢れ、草の上を濡らした。
「はぁ・・・・酷い虎(こ)・・・・心まではあげないって言ったのに・・・・」
ゆっくりと起き上がり、自分を見下ろす獣の首に手を回し、抱きしめる。
捨てるつもりだった命、汚され狂わされた自分は死ぬつもりだった・・・・でも・・・・
スッ・・・・と口付ける。
「いいわ。一緒に・・・・堕ちましょう」
狂った自分に似合いの・・・・ううん、もったいない相手だろう
・・・・さようなら浩之・・・・
一滴の涙が頬を伝い落ちた。