学校帰りの並木道。 一年中枯れないという特異な桜が咲き誇る初音島の、彼女にとってはなんて事のないいつもの通学路。 音夢「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・っハァッ!!」 必死に逃げていた。 そのすぐ後ろを、一人の男が追いかけていた。 いや、人の姿こそしていたが、人を人たらしめる何かが欠けている顔をしていた。 男の目は血走っていた。 本能に突き動かされ、獲物を追いたてる焦燥に駆られ、涎を垂れ流しながら追 […]