塾の帰り駅に向かう途中、ワンボックスカーがすーっと停まった。 「道に迷ったんだけど」 声をかけて来たのは助手席に座っていたサラリーマン風の男。 美加子は足を止め「私、地元じゃないからよく…」そう答えた瞬間スライド式のドアが開く。 「えっ!嫌っ!」 小柄な事もあり美加子は簡単に車に引きずり混まれた。 「なに?何ですか!ちょっと…きゃあ!」 車は急発進し、スピードを上げて行く。 「待って!降ろして!! […]