「なぁんであんたがこっちに来るのよ!」 「うっせーなー。しょーがねえだろ、たまたまこっちに用があるんだから」 長身のポニーテールの女の子が少年を振り返る。 あからさまに嫌そうな表情。少年はぽりぽり頭を掻く。 言わずと知れた、羽柴美紀と服部安信の二人だった。 「お前こそ、たまの部活休みくらい勉強しろよな。こんな遅くまで遊んで」 「うっさいわねー! あんたみたいなチャラ男に言われたくないわよ!」 美紀 […]